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メイクセラピスト みきしほ先生 インタビュー

メイクセラピスト みきしほ先生 インタビュー

皆様は「メイクセラピスト」という言葉をご存知でしょうか?

言葉はご存知だとしても内容を理解しておられるでしょうか?

近年はメディアでも紹介されていますので、お分かりの方もいらっしゃると思いますが、心理カウンセリングの手法を取り入れたメイクアップ技法のことで、化粧療法とも言われています。

「みきしほ」先生は、未だ日本でメイクセラピストという言葉が知られていなかった20年程前から、メイクの持つ不思議な力を発見してメイクセラピストになられ、ずっと第一線で活躍されてきました。

先生は「メイクには心に大きな喜びを与える作用があります」と著書にも述べられています。そのことに気づかれたのは阪神淡路大震災の時でした。きっかけは、一筋の「口紅」!  今回は、みきしほ先生が魅せられたメイクの不思議な力についてお話をお聞きするとともに、先生の活動を知ることにより、これからを生きる全ての方に、お洒落とメイクで元気になってもらうメッセージを発信できればと思います。

 

化粧のパワーに気付いたのは30歳を過ぎてから

私が育った環境には身近に働く女性の先輩がいました。一人は看護師の叔母、もう一人は、実家の旅館で女将として働く母です。まだ女性の社会進出が少ない時代でしたが、私が手に職を持って働くことになったのは、叔母と母の二人の働く女性を見て育った環境が少なからず影響したと思います。特に看護師として颯爽と働く叔母は私の憧れでした。私も看護師になろうと思い、叔母が教師を務める看護学校に進みました。ところが…そこで病院勤務の厳しさを知り、自分には不向きと気づきました。私は看護師という職業に憧れていたのではなく、看護師として働く叔母に憧れていただけだったのです。結局、看護師の資格は取りましたが病院務めはせず、養護教諭になり学校に就職しました。養護教諭とは分かりやすく言えば保健室の先生です。私が担当したのは特別支援学校の子供達でした。心身に何らかの障害を持つ子供と接することは、大変なこともありましたが、学ぶことも多かったです。この職場での経験もコミュニケーションが大切な今の仕事に役立っているかもしれません?!

その頃の私は全く化粧に興味がなく、化粧自体に良いイメージを持っていませんでした。化粧=派手でケバイ等、勝手な固定観念にとらわれていたのです。今の私には考えられないことですね(笑) 化粧に対するイメージが変わったのは30歳になった頃です。私は自分磨きをしたいと思いたちました。その1つとしてカルチャースクールでナチュラルメイクを学んだのです。メイクの方法を学び、メイクする楽しさを知ると、今までの偏見が無くなりました。メイクすることで、自身のポジティプな気持ちの変化に気づいたのです。それでも化粧に係わる仕事をするようになるとは夢にも思っていませんでした。人生には本当に不思議な巡り合わせがあるものです。

 

一筋の「口紅」に照らされた道筋

32歳の時に阪神淡路大震災が起こりました。その時は宝塚の学校に勤めていたのですが、職場は避難所になり学校で過ごす日が続きました。私は養護教諭でしたので、避難所で生活する方々の健康管理を務めることになったのです。そこでメイクがもたらす凄いパワーを思い知らされる出来事が起こりました。

被災地では生きること自体が大変です。お化粧やお洒落などは二の次…無縁と言ってもいい状況になります。特に避難所での生活は、被災のショック、環境の急激な変化、今後への不安から精神的に追い込まれる方も多くおられます。私も鬱状態の方を何人も見ました。その中に、あまりにも落ち込みが深く、誰もが声をかけることさえはばかられた女性がいたのです。彼女に何かお話をしようと思ったのですが、どのような言葉をかけて良いかも分かりません…気が付いたら、私はポーチから口紅を出して、彼女の唇に一筋塗っていました。そしたらどうでしょう!鏡の中のご自身を見た彼女の表情がパッと明るくなったのです。

化粧が持つパワーに衝撃を受けた瞬間でした。人は美しくありたいし、美しくなる権利があります。外面の美しさが内面の元気に繋がるのです。私の新しい人生の出発点は、間違いなくあの瞬間でした。一筋の口紅がこれからの私の道筋を導くことになったのです!

 

メイクセラピスト宣言!

 震災の復興の中、私はメイクボランティアの活動を自発的に始めました。一人の力で出来ることは僅かでも、自分の意志を発信することにより、人と人との繋がりが生まれ大きな力となっていきます。私はボランティアの仲間を募り、被災者の方がおられる施設や高齢者の施設に訪問美容して、メイクで元気になってもらうお手伝いを始めたのです。

 

当初はメイクボランティアの活動に懐疑的だった方もいらっしゃいました。ですが現場で実際に表情が明るくなった方々を見ると、誰もがメイクが持つパワーを実感されます。地道な活動でしたが、やがて社会的にも徐々に認知されるようになっていきました。

ボランティアの仲間も増え、自分の活動に手応えを感じて数年たった頃、私は養護教諭の仕事を辞め、メイクセラピストとして生きて行くことにしました。40歳の時です。周囲は大反対でしたが私の決心は揺らぎませんでした。この仕事は私にしかできないと思ったからです!阪神淡路大震災の後、日本では大きな震災が次々と起こり、ボランティア活動が求められる機会が増えました。特に東日本大震災でのメイクボランティアはメディアに紹介されたこともあり、沢山の嬉しい反響をいただきました。コツコツとした活動の継続が社会的な信用となり、応援してくださる方も現れました。

欲すれば叶う…と言いますが、自身のしたいことをアピールすれば、必ず応えてくれる人が現れるものなのですね。あの時、周囲の反対を押し切ってメイクセラピスト宣言をしたからこそ、今の私があるのだと…つくづく思います。40歳でメイクセラピスト宣言をした私は45歳でついに会社を設立しました。

メイクボランティアを広げるには、活動を一緒にしてくれる仲間が必要です。その仲間をもっと増やすためにも、優れたメイクセラピストを養成する必要があったからです。

 

メイクセラピストとは? メイクセラピストになるには?

ここで改めてメイクセラピストについて知っていただきたいと思います。

皆様がメイクのお仕事で第一に思い浮かべるのは、多分、メイクアップアーティストでしょう。メイクアップアーティストとメイクセラピストは、メイクをすることは一緒ですが、目的が違います。メイクアップアーティストは、メイクをすること自体が仕事で、たいていは美しく仕上げることが求められます。一方、メイクセラピストはメイクをすることにより、コミュニケーションを図る仕事です。最終の目的は相手の方がメイクで心の新しい扉を開いて元気になっていただくことなのです。極端な言い方をすれば、メイクをしてあげなくても構いません。メイクアップ用品を並べて、好きな色や楽しかった思い出を聞き出してあげるだけでもいいのです。

メイクセラピストになるには、まずメイクのスキルが必要です。こちらに関しては専門学校やカルチャーセンター等で学ぶことができます。私も目的に合わせたメイクの技法を複数の講座で学びました。ただアーティストではなくメイクセラピストの勉強が出来る機関は今でも少ないと言えます。私が志した当時は関西にはなく、東京にあったアピアランスリハビリセンターまで通いました。※同施設は現在、千葉県にあります

先に「この仕事は私にしかできない」と思い立ったと述べましたが、お手本とする前例が少ない状況でしたので、ボランティアの活動を通して、スキルを磨いていくしかありませんでした。だからこそ私の後に続いていただく方には、メイクセラピストを総合的に学べる場が必要と感じました。会社設立はその第一歩でした。

一般社団法人 日本アピアランスセラピー協会の設立

会社を設立して活動の幅が広がるにつれ、メイクセラピーの訪問美容をお願いしたい…とのご依頼がますます増えだしました。当初は地元の阪神間を中心にボランティア活動をしていましたが、日本の各地からご依頼が来るようになりました。もちろん出来る限りご要望にはお応えしたいのですが、遠方まで出かけるのは大変ですし、ご依頼が重なると人手も足りなくなり、先方様を待たせることにもなります。そこで、より多くの人材を育成するために一般社団法人 日本アピアランスセラピー協会を設立しました。同協会では優れた知識と技術を持ったメイクセラピストの育成だけでなく、医師、マッサージ、ネイル、ウォーキング等の各界のスペシャリストと交流し、これからの時代に求められる総合的な健康、美容活動を提案する組織を目指しています。

アピアランスセラピストになるにはメイクのコースから始まる5つのステップの講座を受けていただきます。全講座を終えられた方には修了証を発行し、メイクセラピストと認定されます。多くのメイクセラピストが巣立ち、私と一緒に活動したり、他の仲間と活動したりして、これからの日本を生きる方々を美しく元気にさせていただくことが、私の希望です。

 

メイクセラピストとして心がけていること

現在の私の会社は芦屋にあります。こちらは芦屋の隠れ家サロンshinshinとして、メイクセラピストのプロスクールであると同時に、自分自身がより美しくなりたい方を対象にメイクレッスンやエステの施術も行っています。生徒さんにお教えすると同時に、私も一緒になって楽しんでいます。カラーコーディネートやコアウォーキング等、メイク以外の講座もご案内して、自分磨きに挑戦したい方を募っています。ボランティアとして活動するには、まず先に自分が美しく元気であることが大切だからです。

次にボランティアをする際に心がけていることは、相手が求めているものを分かってさしあげることです。独りよがりの押しつけでは、却ってご迷惑になりかねません。その意味でもコミュニケーションのスキルが強く求められます。コミュニケーションで必要なのは、自分から心を開くことかと考えます。こちらが心を開いて接すると相手も応えてくれるはずです。また、自分が生きてきた環境の固定観念で人を判断してはなりません。メイクの好みも人それぞれ、好きな色も人それぞれ、そして美しくなりたい目的も人それぞれです。

昨今は高齢者の婚活も盛んですが、婚活をしたい方には婚活のメイク、就活をしたい方には就活のメイクと、望まれるシーンに合わせてのメイクに応えるスキルが必要です。

今まで本当にたくさんの方のメイクをさせていただきましたが、外見が内面に与える影響が、どれだけ大きいか…何度も驚かされました。私が係わらせていただいた皆様は、メイクをすることにより、間違いなく明るく元気になられました。そしてその元気は私にも還ってきました!

 

人生100年時代に向けて

メイクセラピストとして活動を始めて、早いもので20年近くが過ぎました。私は、これからもずっと働き続けたいと望んでいます。メイクボランティア以外に講演活動やイベントにも積極的に取りくんでいます。充実した仕事をするためにも健康と体力には充分に気を使っているつもりです。最近では、大腰筋や体幹深部筋を動かし、より多くの酸素を取り込み体や脳を活性化する、コアウォーキングも始め、理想の体型にたどり着きました。ちょっぴり自慢になりますが、このトレーニングのお陰で、均整の取れた体を競うベストボディジャパン岡山大会で、50代以上のクイーンコースで4位に入賞しました!

昨年には「メイクがシニアを元気にする」という本も出版させていただき、今年の5月にはシニアのファッションショーの運営にも携わりました。色々なことに挑戦して確信したことは「お洒落な人は元気!」ということです。それは男女を問わず、年歳も関係ありません。人の体は衰えるかもしれませんが、心は若々しく保つことが可能です。高齢社会をネガティブにとらえる方もいらっしゃいますが、私は反対です。ポジティブに長生きするためにも、シニアの皆さんには歳だから…と諦めたり、控えたりせず、好奇心旺盛に新しい領域に挑戦して欲しいです!お洒落なシニアが増えれば日本がもっと元気になると私は信じています。

そしてメイクで人様を元気にする活動をしたい方は是非、手を挙げてください。

一緒に日本を元気にしましょう!

 

 

※みきしほ先生の活動やメイクセラピストについてもっと詳しくお知りになりたい方は先生のご本「メイクがシニアを元気にする」をお読みください。ホームページからご購入いただけます。https://therapy-shin2.com/

メイクセラピーshin.shin 代表
一般社団法人

日本アピアランスセラピー協会 代表理事
酒造志保(みきしほ)先生

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