美肌レシピNo.6 『春野菜としじみのスープ』by ターブルドール
美肌レシピ No.6『春野菜としじみのスープ』by ターブルドール
☆春の体調管理
春は体調管理が難しい季節です。急な気温の変動、菜種梅雨等、気候条件に体がなかなか順応できず、オマケに花粉や大気の汚染物質も多く飛び交う時期なので、体調を崩す方も多いです。体調が悪いとお肌の調子にも影響が出てきます。「木の芽時」と言われる春から初夏にかけては吹き出物に悩む方もいらっしゃいます。また紫外線が急に強くなりますので、そちらの対策もお肌にとって大切な課題です。
一方で春は旬の野菜がたくさん出る季節です。今回は春野菜の代表、菜の花、アスパラガス、スナップえんどうに、しじみを組み合わせたスープをご紹介します。東洋医学では春の体調管理は「肝機能」のケアが大切と言われていますが、春野菜にはβカロテン、ビタミンC他、肝機能を助けデトックス効果のある成分がたくさん含まれています。また、しじみやあさり等の貝類も肝機能の活性に優れた成分があり、これら春の体調を整える食材を、健康・美肌効果で注目されているスパイスのターメリックで味付けしました。
旬の野菜にはその季節の健康管理に必要な成分が含まれています。近年は野菜の季節感も薄れつつありますが、春こそは旬の野菜をたっぷり召し上がって、健やかで美しい肌を保つようにしてください。
美肌レシピ『春野菜としじみのスープ~ターメリックの香り~』
<材料> 2人分
A - 菜の花 4束
A - アスパラガス 2本
A - スナップえんどう 6本
- 玉ねぎ 1/4個
- にんにく 1/2片
- しじみ 150g
- ターメリック 小さじ1/2n
- 鶏ガラスープ 300㏄
- 白ワイン 40㏄
- オリーブ油 適量
- 塩 適量
(下準備)
*しじみは、500㏄の水に、塩小さじ1を入れた塩水に浸けて、塩抜きしておく。
*Aの野菜はすべて塩茹でし、食べやすい大きさに切っておく。
(作り方)
- 鍋にオリーブ油を入れ、薄切りにした玉ねぎをしんなりとするまで炒める。
- 1に薄切りにしたにんにくとターメリックを加えて香りを出し、白ワイン40㏄を入れて半量になるまで煮詰める。
- しじみと鶏ガラスープ300㏄を入れて貝が開くまで煮る。仕上げに塩で味を調える。
- 皿にAの野菜を並べ、3のスープを注ぐ。
*そら豆やブロッコリーなど、お好みの季節の野菜で代用できます。
~肝機能を高め、脂肪分解を助ける食材~
しじみ、ターメリック、緑黄色野菜など
<菜の花の効能・効果>
菜の花にはβカロテンやビタミンB1B2、ビタミンC等、肝機能の働きを助け、美容にも良い成分が多く含まれています。食物繊維も豊富で、女性には嬉しい春野菜です。
抗酸化作用による美肌効果:緑黄色野菜の菜の花はβカロテンが含まれています。βカロテンは皆様もご存知のように強い抗酸化作用で肌のサビを防ぎます。
美白効果:菜の花のビタミンC含有量は緑黄色野菜の中でもトップクラスです。ビタミンCは美白効果につながると同時に、コラーゲンの生成に係わる美肌成分です。
花粉症予防:βカロテンは粘膜を健康に保つ働きがありますので、花粉症で悩んでおられる方には、花粉や汚染物質のバリアとなる喉や鼻の粘膜の機能力アップにもつながります。
便秘の解消:春は新陳代謝が落ち、便秘になる方も多いそうです。菜の花は食物繊維が豊富ですので便秘の解消にもつながります。
<アスパラガスの効能・効果>
アスパラガスも菜の花と同様にβカロテンやビタミンCが豊富に含まれています。また女性にとって嬉しい成分のビタミンEも含みます。有効成分の1つアミノ酸の一種、アスパラギン酸は滋養強壮効果があり、代謝を活性してくれるので美肌効果につながります。
肌のターンオーバーの活性:アスパラギン酸には新陳代謝を促す作用が認められており、加齢等で乱れる肌のターンオーバーを活性して正常な状態に保ってくれます。
ホルモンバランスを整える:アスパラガスには若返りビタミンとも言われ、ホルモンバランスを整えてくれるビタミンEも含まれています。更年期障害や生理痛等、女性の体はホルモンバランスの影響を受けやすいので、その意味でもアスパラガスには優れた成分が豊富です。
<スナップえんどうの効能・効果>
さやえんどうの一種で、春が旬のスナップえんどうは、さやが柔らかくそのまま食べられるので調理の手間が少ない食材です。緑黄色野菜なので栄養成分は言うまでもありません。サラダや炒め物、煮物等に大いに活用していただきたいです。
紫外線対策:βカロテンやビタミンCの美肌効果は前記の春野菜で述べましたが、それらの効果に加えて、ビタミンCは抗酸化、メラニン色素の沈着を防ぐ作用があるので、紫外線が強くなる春には意識して摂っていただきたいです。
<しじみの効能・効果>
テレビのコマーシャルではありませんが、しじみと言えばオルニチン、オルニチンと言えば二日酔いに良いことはご存知の方も多いでしょう。古くから滋養強壮に良いと言われているしじみは肝臓に優しく、二日酔い以外にも素晴らしい効用があります。
余談になりますが、しじみの収穫、消費量ともに日本一の島根県の女性は、都道府県別美肌ランキングで常に上位とのことですが、この結果にはしじみも一役荷なっているに違いありません。
肌のくすみを解消:アミノ酸の一種、オルニチンは肝臓のデトックス効果を高めます。このことが疲労回復、さらには肌のターンオーバーにつながります。くすみの原因である肌の古い角質を取り、美しい肌へと導きます。
ダイエット効果:しじみに含まれるもう1つの疲労回復物質、タウリンには肝機能を向上させて、蓄積した脂肪を燃焼する働きがあります。ダイエット効果も期待できそうですね。
<ターメリックの効能・効果>
カレーのスパイスとして有名なターメリックは、最近は脳の健康にも良いと注目を集めています。 特にクルクミンという含有成分には、生活習慣病の予防や美肌効果等、様々な効用があると言われています。
吹き出物への効果:以前、インドの女性が顔にターメリックを溶いたものを塗っているのをテレビで見たことがあります。その女性は美容に良いと言っておりました。ターメリックに含まれるクルクミンには皮膚にできた炎症を改善する働きがあるとのことです。
シミやシワの予防:クルクミンには胆汁の分泌を促す作用があり、抗酸化作用も高めます。このことは紫外線のダメージの軽減にも繋がり、その結果、シワやシミの予防にもなります。
参考サイト
http://www.theoldvillageinn.com/beauty.html
ターブルドール代表 http://www.tabledor.net/
三好万記子(Makiko Miyoshi)
パリに3年間滞在中、フランスの食文化に興味を持つ。
Le Cordon Bleu Paris、Ritz Escoffier Parisに通い、
Madame Pascale Alemany から家庭料理を学ぶ。
テーブルコーディネートを二木榮海氏に師事。
主婦、二児の母親の経験を活かし、家庭でも簡単にできるデイリーフレンチをベースとしたおもてなし料理を教えるサロンを主宰。出張料理人としても、一般家庭のホームパーティーから、企業のレセプションなどで立食からコース料理までパーティーのスタイルに合わせたケータリングを始める。料理だけでなく、インテリアコーディネーターの資格をいかし、おもてなし空間作りのアドバイスやテーブルコーディネートの提案など、パーティーやイベント企画などの活動も多数。
<資格>
Le Cordon Bleu料理ディプロム
Ritz Escoffier Paris菓子ディプロム
インテリアコーディネーター