美肌レシピNo.17 「春野菜のフリット」byターブルドール
美肌レシピNo.17 「春野菜のフリット」
本当の春はまだ少し先ですが、明るい陽射しに春の訪れを感じる頃になりました。今年は新春から寒暖の差が非常に激しく体調管理が大変でした。それはお肌も同じです。そこで今回は季節の変化の体調ケアに優れ、デトックス効果のある春野菜のフリットをご紹介します。
フリットはイタリア料理で揚げ物を意味しています。日本のてんぷらとちょっと似ていますが、てんぷらに比べると衣が軽くてサクッとしているのが特徴です。それは衣に使う食材にあります。今回のレシピではビールを用いましたが、メレンゲや炭酸水、ベーキングパウダー等を用いる場合もあります。
春野菜の特徴はほろ苦さがあることですね。苦味の成分は植物性アルカロイドで、冬から春への体調の調整に役立ちます。最初にデトックスと書きましたが、アルカロイドは腎機能をアップさせ、冬の間に溜まった老廃物や余分な水分を体外に排出してくれます。
冬に鈍った体をシャンとさせるためにも、春野菜をたくさん食べてしっかりとデトックスしてください!
■材料(2人分)
たけのこ …80g
アスパラガス …2本
新ごぼう …60g
スナップえんどう …4本
ふきのとう …4個
(フリット衣)
薄力粉 …50g
片栗粉 …10ℊ
ビール …75ml
塩 …小さじ1/4
揚げ油
(タルタルソース)
マヨネーズ …大さじ2
生クリーム …大さじ1
酢 …小さじ1
紫玉ねぎ(みじん切り)…大さじ2
(作り方)
- たけのこは食べやすい大きさに、アスパラガスは半分に、新ごぼうは10cm幅に切る。
スナップえんどうはヘタをとり、ふきのとうはよごれを落としておく。 - ボウルにAの材料を全て入れ、混ぜ合わせる。
- 野菜類を2にくぐらせ、170℃の油で揚げる。
- タルタルソースの材料を混ぜ合わせ、つけていただく。
お好みで塩をつけても、美味しくいただけます。
<たけのこの効果・効能>
春の味覚の代表のたけのこは、性が強いので吹き出物が出来る等、言われていますが、それは裏返せばデトックス効果があると言うことです。たけのこには亜鉛、パントテン酸等、健康に良い成分がたくさん含まれています。食物繊維も豊富で便秘の解消も期待できます。
皮膚や髪のトラブルの解消: 亜鉛は味覚を正常に保ち免疫力をアップすると言われていますが、他にも亜鉛を摂ることでタンパク質の代謝を促し、肌や髪の調子を整えます。
アンチエイジング: 亜鉛は体内のビタミンAの代謝を促進します。ビタミンAの抗酸化作用は、お肌のアンチエイジングに繋がります。
ストレス解消: パントテン酸は抗ストレス作用のあるホルモンの分泌を促進すると言われていますので、ストレス解消にも効きそうですね。
<アスパラガスの効果・効能>
アスパラガスはビタミンA,C,Kと多くのビタミンが含まれていますが、特筆すべきはアスパラギン酸です。アスパラギン酸は、たけのこにも含まれていますが、名前のとおりアスパラガスから発見されました。タンパク質の合成、エネルギーの代謝等の作用が認められています。
お肌に疲れを溜めない: アスパラギン酸が不足すると体力や抵抗力が落ちると言われています。つまり疲労回復力があると言うことです。疲れはお肌の調子にてきめんに表れますので、疲れを溜めないためにも春には旬のアスパラガスを食べたいですね。
健康的な肌色に:アスパラガスには毛細血管を強くするルチンや造血効果のある葉酸も豊富に含まれています。血色の良い健やかな肌色になるはずです。
<新ごぼうの効果・効能>
春が旬の新ごぼうは皮が薄く、食感が柔らかく香りが良いのが特徴です。ごぼうと言えば食物繊維ですが、必須アミノ酸の一つアルギン酸も豊富に含まれています。皮にも多くの成分が含まれていますので、灰汁をとるためにあまり長く水にさらさず、サッと水をくぐらせて調理されることをお勧めします。
便秘の解消と疲労回復: お通じを良くするごぼう茶があるほど、ごぼうは食物繊維が豊富です。便秘ぎみの方は食べやすい新ごぼうを積極的に摂りましょう。またアルギン酸には疲労回復の効果があるので、季節の変わり目の体調管理に役立ちます。
<スナップえんどうの効果・効能>
ミネラルやビタミンが豊富なスナップえんどうは、皮が柔らかで、エンドウ豆や絹さやよりも食べやすく、お料理にも活用しやすいです。彩もよいので春のレシピにたくさん取り入れましょう。
強い抗酸化力で美肌効果: スナップえんどうはβカロテンやビタミンCが豊富です。皆様もご存じの錆びない肌を作る成分ですので、美肌効果に期待大です。
<ふきのとうの効果・効能>
春が旬の野菜にふきのとうを思い浮かべる方も多いと思います。あの独特のほろ苦さ、食感は、まさに春を代表する野菜です。ふきのとうにも他の春野菜同様にビタミン、ミネラル、食物繊維が豊富に含まれています。葉酸やカリウム、食物繊維に関しては他の春野菜で述べましたので、ここではふきのとうに含まれるビタミンKについて記しておきます。
骨粗鬆症を予防:ビタミンKは骨の形成を活性する働きがあるので骨粗鬆症の治療薬にも使われています。加齢とともに増える骨粗鬆症のリスクを減らし、いつまでもアクティブに過ごすためにも、中高年の方はふきのとうをはじめとするビタミンKを含む食品を召し上がってください。
ターブルドール代表 http://www.tabledor.net/
三好万記子(Makiko Miyoshi)
パリに3年間滞在中、フランスの食文化に興味を持つ。
Le Cordon Bleu Paris、Ritz Escoffier Parisに通い、
Madame Pascale Alemany から家庭料理を学ぶ。
テーブルコーディネートを二木榮海氏に師事。
主婦、二児の母親の経験を活かし、家庭でも簡単にできるデイリーフレンチをベースとしたおもてなし料理を教えるサロンを主宰。出張料理人としても、一般家庭のホームパーティーから、企業のレセプションなどで立食からコース料理までパーティーのスタイルに合わせたケータリングを始める。料理だけでなく、インテリアコーディネーターの資格をいかし、おもてなし空間作りのアドバイスやテーブルコーディネートの提案など、パーティーやイベント企画などの活動も多数。
<資格>
Le Cordon Bleu料理ディプロム
Ritz Escoffier Paris菓子ディプロム
インテリアコーディネーター