冬は肌が乾燥し、ゴワゴワになってしまうことが多いです。寒くなるにつれて、お肌の乾燥が気になる季節。冬は夏に比べて気温が低いだけでなく、平均湿度も約10%下がることが分かっています。お肌にとって乾燥は大敵です。そしてその乾燥が原因で、冬のお肌には角質が溜まりやすいことが考えられます。

お肌には、ターンオーバーという新陳代謝により、約28日周期で古い角質がはがれ落ちて新しい角質に生まれ変わるのを繰り返しています。 しかし、気温が低く乾燥している冬は、肌にストレスやダメージがかかるため、本来ならばはがれ落ちるはずの角質をため込んでしまうことがあります。 そのため肌の角質層が分厚くなり、結果として乾燥やゴワつき、たるみ、ニキビ、くすみ、毛穴の黒ずみ等、多くの肌トラブルにつながってしまいます。

冬の肌に角質が溜まってしまう原因やその対処法について知り、ツヤ肌をキープしましょう。

冬に角質が溜まるメカニズム＆角質肥厚が引き起こす肌トラブル

冬になると、なかなか肌の乾燥が解消せず、化粧水が浸透しにくいという人は要注意。冬の肌をきちんとケアしてもゴワついてしまうという場合、角質肥厚の状態に陥っている恐れがあります。

冬の寒さによる肌の冷えは、角質が溜まってしまう原因のひとつになります。
肌が冷えると血管が収縮し、血流が悪くなってしまいます。すると肌のターンオーバーのサイクルが遅れてしまい、古い角質が肌に残りやすくなってしまうのです。

また、冬は空気が乾燥しているため、肌からどんどん水分を奪われて乾燥してしまいがち。肌が乾燥すると水分を逃さないようにさらに角質が厚くなってしまい、ゴワついてしまうのです。

角質肥厚の状態を放置してしまうと毛穴が黒ずんでしまったり、シミやニキビや色素沈着が起きてしまったりなど肌トラブルに見舞われやすくなります。

角質ケアでゴワつきを解消しよう

角質が厚くなってゴワついてしまった肌は、普段通りの肌ケアだけではなかなか改善しなくなってしまいます。スペシャルケアを施して、肌を整えていきましょう。

1.ピーリングやボディスクラブで角質ケア

ゴワつきが気になる肌は、ピーリングゲルでケアしてみましょう。
肌にピーリングゲルをくるくるとなじませて軽くマッサージしていけば、古い角質がポロポロと剥がれるのが実感できるはず。ピーリングの後には普段通りの保湿ケアをして、肌を守っていきましょう。

スクラブには小さな粒子が配合されていて、肌表面の要らなくなった角質を取り除いて、ザラつきやくすみを解消するために、たまった角質を落としてくれます。
余分な角質がなくなると肌が柔らかくなり、スキンケアの有効成分が肌に浸透しやすくなる効果も。肌色のトーンがアップした透明感のある肌を実感できるでしょう。

ただしピーリングやスクラブは、やりすぎてしまうと角質が薄くなって肌トラブルにつながることもあります。肌バランスを保つためにも、頻度は週2回程度などパッケージに記載されている回数を守り、優しくマッサージするようにしてください。ひじやひざ、かかとは角質が硬くなりやすいので、重点的にマッサージしましょう。

また、スクラブを使用したりピーリングをした後のお肌は、余分な角質がはがれてデリケートな状態になっています。
普段よりも乾燥しやすいので、放っておくと前よりもカサつきが悪化する事態になりかねません。
アフターケアには、十分な保湿をすることをおすすめします。
肌から失われた水分をローションで補給し、保湿クリームやオイルで蓋をするようにして乾燥を防ぎましょう。体にもボディクリームなどを使ってアフターケアを行いましょう。

 

2.美容オイルで角質ケア

角質ケアにおすすめなのが、肌なじみの良い植物系の美容オイルを取り入れること。
バスタイムやお風呂上がり、洗顔後の清潔な肌に美容オイルを乗せ、優しくマッサージしていきましょう。美容オイルにより肌がうるおったと感じたら、蒸しタオルでじんわりと毛穴を開かせましょう。

余分な美容オイルを蒸しタオルで軽く拭き取ってから、いつもの肌ケアをすればOKです。
蒸しタオルをプラスすることで肌が柔らかくなり、化粧水などが浸透しやすくなります。

肌の潤いを守るためには、保湿成分が浸透しやすい肌づくりが大切です。
硬い角質がたまっている状態では、どんなに効果的なケア用品を使ってもカサつきの改善は期待できません。角質肥厚を放置してしまうと、肌がゴワつくだけでなく、さまざまな肌トラブルを引き起こしてしまう恐れがあります。角質肥厚になってしまった場合は、スペシャルな肌ケアを施してうるツヤ肌を目指しましょう。

いかがでしたでしょうか。スペシャルケアをプラスすることで、古い角質を除去し、肌の色もトーンアップした透明感のある、柔らかなお肌を取り戻しましょう。