美肌レシピNo.13「茹で鶏」by ターブルドール
美肌レシピ No.13「茹で鶏」by ターブルドール
本格的な春の訪れを感じる頃になりました。年明けから新型コロナウィルスの流行もあり、気分がスッキリしない方も多いかとお察しします。冬から春への季節の変わり目は、体調管理が大変です。生活環境にも変化が多い時期ですので、知らず知らずのうちにストレスが溜まる傾向にあります。ストレス状態が続くと、五月病と呼ばれる鬱的な症状が出ることもありますので、4月から5月は心身のヘルスケアを大切にしてほしいです。
ちょっぴり専門的になりますが、精神の状態を安らかに保つには脳内物質のセロトニンがカギになるそうです。さらにセロトニンを分泌しやすくするにはトリプトファンと言われる物質が必要とされています。このトリプトファンは良質なタンパク質に多く含まれます。ただセロトニンはトリプトファンだけでは分泌されず、一緒にビタミンB6の力も必要になるそうです。
そこで五月病の予防になる食材を組み合わせた「茹で鶏」のレシピをご用意しました。もちろん美肌効果もあります!上質のタンパク質の鶏胸肉は、比較的、お値段も安くお財布にやさしいので、これからの季節を心身ともに健やかに過ごすために是非、召し上がっていただきたいです。
美肌レシピ「茹で鶏」
<材料>4~5人分
鶏胸肉 :1枚
生姜 :1片
白ねぎ(青い部分) :1本分
塩 :ひとつまみ
酒 :大さじ1
(ごまソース)
白ねりごま :大さじ1
ピーナッツバター :大さじ1
すりごま :大さじ1
砂糖 :大さじ1/2
濃口しょうゆ :大さじ1/2
茹で汁 :大さじ3
(仕上げ)
ピーナッツ :適量
糸唐辛子 :適量
アボカド :1/2個
(作り方)
- 茹で鶏を作る。鶏胸肉に酒をかけ、さっと表面の臭みを取っておく。厚手の鍋に湯を沸かし、白ねぎの青い部分、スライスした生姜、酒、塩を加える。
- ごまソースは材料をボールに入れ混ぜ合わせて作っておく。
- 1の鍋に、鶏肉を入れ、再び沸騰したらふたをして火を消し、そのまま20分置く。(鍋が薄い場合は、布や新聞紙で鍋をくるんで保温しましょう。)20分経ったらふたを開けて温度を下げ、これ以上火が入らないようにする。
- 茹で鶏の粗熱が取れたら食べやすい大きさに切り、ごまソースをかけて、砕いたピーナッツと糸唐辛子をあしらう。付け合わせにはお好みで、さっと焼いたアボカドを添える。
<鶏胸肉の効果・効能>
鶏胸肉は高タンパク・低カロリーとして評価されていますが、他にもたくさんのミネラルやビタミンがバランスよく含まれています。栄養価が高く脂質が少ないので、ダイエット食としても注目されています。淡白な味で少しパサパサした食感ですが、下準備の工夫や美味しいソースでカバーして、様々なレシピに活用したいですね。
肌荒れや髪のパサツキの改善:鶏胸肉は体内では作れない必須アミノ酸を多く含みます。アミノ酸は天然の保湿剤とも言われ、肌や髪の状態を健やかに整えます。
肌のターンオーバーを整える:鶏胸肉はセロトニンの分泌に係わるビタミンB6をはじめ、新陳代謝を促すビタミンB群がたくさん含まれていますので、加齢や疲労で滞りがちな肌のターンオーバーを促し、健やかな肌に導きます。
アンチエイジング効果:鶏胸肉に含まれるイミダゾールジペプチドは活性酸素の働きを弱める効果があると言われ、肌の酸化を防いでくれます。肌や体の酸化を予防するアンセリン、カルノシンも多いので、肌の老化予防効果が期待できます。
<アボカドの効果・効能>
別名、森のミルク、食べる美容液とまで言われているアボカドは、皆さまも美肌食材としてよく摂られているかと思います。すでにご存じかと思いますが、アボカドの美肌効果をおさらいしましょう。
お肌を乾燥から守ってツルツルに:アボカドにはリノール酸、リノレン酸が多く含まれています。これらはお肌の乾燥を防ぐセラミドを作るため、潤いのあるツルツルな肌になります。
ダイエット効果:アボカドは食物繊維がごぼうと同じくらい豊富と言われています。そのため整腸作用、便秘の改善につながり、ダイエット効果も期待できます。
美肌の必須アイテムで錆びない肌に:アボカドは美肌に欠かせないビタミンC、B2、Eも多く含まれていますので、高い抗酸化力で肌の老化を防いでくれます。
<胡麻の効果・効能>
健康食品の代表とも言える胡麻には、ご存じの「セサミン」が含まれています。セサミンは抗酸化物質であり、また肝機能の働きも活性化してくれるため、中高年の方には胡麻を積極的に摂っていただきたいです。他にも「ゴマグリナン」「セサミノール」等の抗酸化物質が含まれており、高いアンチエイジング効果があると言われています。胡麻の有効成分を吸収するにはすりつぶして摂ることがお勧めです。今回のレシピには練り胡麻とすり胡麻をソースとして用いていますが、和食の和え物にも是非、活用していただきたいです。
<ピーナッツの効果・効能>
高カロリーのイメージが強いピーナッツですが、最近ではオレイン酸が多く含まれていることで、美容効果が注目されています。オレイン酸はお肌にとって大切な脂質で、皮膚を柔らかくしてくれる以外に保湿効果もあります。ただ、カロリーは確かに高めなので、摂り過ぎには注意しましょう。
ターブルドール代表 http://www.tabledor.net/
三好万記子(Makiko Miyoshi)
パリに3年間滞在中、フランスの食文化に興味を持つ。
Le Cordon Bleu Paris、Ritz Escoffier Parisに通い、
Madame Pascale Alemany から家庭料理を学ぶ。
テーブルコーディネートを二木榮海氏に師事。
主婦、二児の母親の経験を活かし、家庭でも簡単にできるデイリーフレンチをベースとしたおもてなし料理を教えるサロンを主宰。出張料理人としても、一般家庭のホームパーティーから、企業のレセプションなどで立食からコース料理までパーティーのスタイルに合わせたケータリングを始める。料理だけでなく、インテリアコーディネーターの資格をいかし、おもてなし空間作りのアドバイスやテーブルコーディネートの提案など、パーティーやイベント企画などの活動も多数。
<資格>
Le Cordon Bleu料理ディプロム
Ritz Escoffier Paris菓子ディプロム
インテリアコーディネーター