日本の春「桜」の美容・健康効果
3月に入り、寒の戻りもありますが徐々に春の訪れを感じます。
日本の春の風物詩と言えば何と言っても「桜」です。
皆さまには、桜は見た目の美しさや香りを楽しむイメージが強いのではありませんか。桜の香りを活かした香水やコスメなどがありますが、実は桜の花から抽出される「桜の花エキス」には、他にも驚くべき効果があります。今回は、春にピッタリな美容や健康にも良いとされている「桜の花エキス」についてご紹介します。
■桜の花エキスの美容効果
①アンチエイジング効果桜の花びらから抽出されるエキスのことを“桜の花エキス”というのですが、この桜の花エキスには高い美容効果があります。お肌の老化現象と言えば酸化ですが、実はお肌の老化を招くのは酸化だけでなく「糖化」と言うものが影響しています。糖化とは老廃物と糖が結合することで、糖化すると“AGE(終末糖化産物)”という物質ができます。このAGEには、エラスチンやコラーゲンなどの、お肌のハリや潤いに必要な物質の分解を促す作用があり、老化を促進させてしまう原因となります。桜の花エキスはこの糖化現象を抑えるのに大変高い効果を発揮してくれます。
②ハリや潤いアップ効果
桜の花エキスは、エラスチンやコラーゲンの生成を促進させるようにも働いてくれます。お肌にハリや弾力を与えてくれる成分を生成しているのはお肌の線維芽細胞と呼ばれる部分です。これが酸化や糖化によって劣化してしまうとコラーゲンやエラスチンの生成量が減少してしまいます。桜の花エキスはこの繊維芽細胞の糖化を防いでくれるため、コラーゲンやエラスチンの生産量が劣化するリスクが少なくなります。結果的に生成を促し、その効果によって、お肌のハリや潤いアップ効果が期待できます。
③シミ防止効果や美白効果
桜の花エキスには、メラニンの生成を制御させ、シミやくすみの予防などの美白効果も期待できます。シミの原因物質であるメラニンを作り出す“チロシナーゼ”という酵素があるのですが、その酵素の働きを抑制する効果があるそうです。他にも乾燥肌改善、潤いアップ、毛穴が目立たなくなる、肌荒れ改善といった多くの女性が抱えるトラブルに効果が期待できます。
④香りでリラックス効果
桜の花の香りは強くありませんが、塩漬けにすることで通常よりも香りが強くなります。桜の花の香りには、様々な良い効果が期待できるそうですよ。抗菌作用や血圧を下げる作用、喘息症状の緩和などの鎮静作用もあり、体の免疫機能を高めてくれる効果が期待できます。また、二日酔いを和らげる効果や、リラックス効果もあるので、飲み会の次の日などに桜の香りを楽しむと、効果を実感しやすいかもしれません。
桜の花が咲く時期は、ちょうど季節の変わり目で、新生活などでストレスが溜まりやすい時期ですが、リラックスのために桜の花のエキスでアロマを炊いて香りを楽しんでみてはいかがでしょうか。
■身体の内側からの美容効果
食べる桜といえば、桜の葉っぱを塩漬けにした桜餅が有名ですよね。
桜の花びらや葉は塩漬けにすることで、クマリンという芳香成分が生まれます。クマリンには血行促進やむくみ予防、抗酸化作用などの効能があり、桜の塩漬けを食べることによって美容に良い効果が期待できます。
桜の塩漬けは、桜ご飯や、桜のお吸い物などの料理に使うこともできます。また、クッキーやパウンドケーキなど、定番の手作りお菓子にもよく合いますので、料理やお菓子に桜の塩漬けを使うと、身体の中から桜の花びらの美容効果を取り入れることができます。紅茶やホットミルクのドリンクに入れても美味しく召し上がっていただけますよ。
他にも桜の花エキスのサプリメント等もあり、手軽に取り入れる事ができます。ですが、桜の花エキスに含まれるクマリンは長期にわたり過剰に取り入れますと、肝臓の機能を弱めてしまう恐れがあるので多量に取り入れるのは気を付けてくださいね。
■お肌への取り入れ方
最近では桜の花エキスの美容効果が注目され、配合されている化粧品も多くなりました。化粧水や乳液、シートパックなどの基礎化粧品もありますのでスキンケアで取り入れてみてはいかがでしょうか。また、桜の花エキスが配合されたハンドクリームやボディソープ、ボディクリーム等もございますので全身に取り入れる事が可能です。お肌をケアしながら桜の香りも楽しめ、心身ともにリラックスできます。
桜は目で見て楽しむものと思われがちでしたが。桜の美容効果や健康効果を知れば、その概念が変わってきますね。桜は目で見ても美しく私達に癒しを与えてくれる貴重な花です。このエキスを活用しないのは日本人として、とてももったいないことだと思いませんか?桜エキスの配合されている化粧品、健康食品もたくさん出回っていますので、これからは桜を美容と健康のためにも活用してみてはいかがでしょうか!