寒い季節にぴったり!温泉美容法
寒い季節の癒しといえば「温泉旅行」ではないでしょうか?
温泉は美容にも良く、入るだけでゆったりと心安らぎますよね。ただ温泉に入るだけでも癒されますが、温泉にはさまざまな効果・効能があり、身体やお肌の悩みも改善してくれます。日本には美肌効果のある温泉も多いので、美容に敏感な女性にも嬉しいですね。
今回は、温泉の効果を最大限に引き出す入浴方法についてご紹介いたします。
■温泉の美肌効果
温泉は医療面が発達していなかった時代にも、”湯治(とうじ)”と呼ばれ、療養法やその他の健康法に活用されていました。温泉に含まれる豊富な含有成分から、身体の健康に良いだけでなく、さまざまな美容効果も知られており、多くの女性が健康・美容法のひとつに取り入れています。温泉の中でもとくに「三大美人泉質」と言われているのが、肌の汚れを「落とす」炭酸水素塩泉、肌代謝の「めぐり」を良くする硫黄泉、保湿ヴェールで「補給」する硫酸塩泉です。
肌のお悩みによって旅行先を決めてみるのもオススメですよ。
【硫黄泉】シミやくすみ、目の下のクマの悩みに
「美白の湯」とも呼ばれる硫黄泉。硫黄泉に含まれる硫化水素成分には毛細血管を拡張する作用があり、酸素や栄養が体内に順調に供給されるので、透明感のある美肌へと導いてくれます。また血液の循環が良くなることにより、滞ったメラニンの代謝を促してくれるため、くすみや目のクマ対策にも期待できます。さらに硫黄泉には、過剰な皮脂を乳化して落とす作用もあるので、テカリ肌やニキビ肌、毛穴の汚れが気になる人にもオススメです。
【塩化物泉、硫酸塩泉】乾燥肌を潤す
塩化物泉は塩の成分が皮膚の表面にある皮脂やタンパク質と結びつき「塩皮膜」を形成し、その膜が肌を包んでくれます。湯上がり後も肌の保護膜となるため、潤ったお肌になります。水分や熱が逃げにくいので、しっとり&ホカホカ状態が続くので寒い季節にもオススメです。硫酸塩泉は特にナトリウムによるコラーゲン生成の活性化作用が期待できることから、化粧品や入浴剤にも取り入れられています。肌に水分が浸透しやすくなるため、肌が潤い、さらに弾力やハリも高めてくれます。
【酸性泉】たるんだ肌を活性化する
酸性泉のpH値が低くなると酸性が強くなり、ピリピリとした刺激を感じたり、しみたりします。とても刺激は強いですが、表面に付着する細菌を殺菌してくれたり、肌を活性化させたりと言う嬉しい作用もあります。特にpH2未満の強酸性の温泉になると、肌表面をピーリングする効果があるので、こすらないように気をつければ肌のリセットが期待できます。刺激が強い温泉は、湯を顔に直接かけるのではなく、湯気をあてる程度にしておきましょう。
お風呂から上がる際には、さら湯をかけるのがベターです。
【炭酸水素塩泉、アルカリ性単純温泉】クレンジング作用で肌をスベスベに
炭酸水素塩泉:とくに「ナトリウム・炭酸水素塩泉」は、古い角質や汚れを落としてくれるクレンジング作用があり、ふっくら、ツルツルとしたお肌に導きます。アルカリ性単純温泉:なめらかな肌あたりで、ざらつきや汚れをやさしく落とすせっけんと同じような作用があります。この2つの泉質の温泉に入った後は、いらないものをすっかり落とした肌になっているので、お手入れのチャンスです。できれば入浴後すぐ~10分以内に保湿ケアを行えば美容効果は倍増しますよ。
■温泉入浴法
入浴から15分ほど前に水やお茶をたっぷり飲み、体内の血液をサラサラにして、めぐりを良くしておくことが大切です。入湯したときに温泉成分が効率よく、体の隅々まで行き渡ります。
かけ湯には、体の汚れを落とすだけではなく、ウォーミングアップの効果もあります。温泉成分の刺激に対して体を慣れさせることができます。基本は10杯で、足先から徐々に体の上に向かって順番にかけていき、最後に肩から全身にゆっくりお湯が渡るように流すのがコツです。
特に美肌効果の高い温泉では、体を洗ってから入浴するのでなく、入浴してから体を洗いましょう。温泉の作用により、不要な角質や毛穴の汚れをとりやすい状態をつくってくれるからです。温熱効果で毛穴をしっかり開くためにも、化粧は落としてから入浴しましょう。
4.体は手で洗う
温泉で角質や毛穴の汚れがとれやすい状態をつくったら、体は手で洗いましょう。温泉の刺激を受けているので、タオルでゴシゴシこするのは刺激が強すぎてしまい、肌を痛める場合があります。
5.「分割湯」を取り入れる
深部体温が2度以上あがると疲れが出て来てしまうおそれがありますので、1度に長く浸かるのではなく、深部体温が1度上がる程度の温泉→休憩と交互での入浴がオススメです。
6.ふんわり洗顔美容
身体が温まったら、クレンジング&洗顔をします。新鮮な湯口の温泉を桶にとり、そこにタオルを浸し軽く絞ったら、蒸しタオルのように顔にかぶせます。これで、顔の汚れをとる準備ができましたら、洗顔フォームで洗います。手で洗うのはもちろんのこと、体を洗うよりさらにやさしく、ゴシゴシこすらず、触る程度に洗顔します。温泉成分によっては、古い角質を取り除く作用のあるので洗いすぎないことがポイントです。タオルなどでゴシゴシ洗わず、泡の力で優しくふんわり洗いましょう。
7.上がり湯は新鮮な温泉で
温泉には、皮膚の表面に膜をつくり、保湿する効果があります。また、入浴後も温泉成分は肌に浸透します。このようなことから、シャワーなどで温泉成分を洗い流すことや、水道水でのあがり湯はしない方が良いです。あがり湯をするなら、温泉の湯口から桶で新鮮なお湯をとり、適温に冷ましてから肩からかけましょう。ただし、酸性泉などの刺激の強い温泉は、シャワーなどで温泉を流した方が良いです。
8.スキンケアはしっかり
お風呂からあがると同時に肌の水分は蒸発していきます。入浴後は肌が柔らかく、吸水率がよくなっています。旅行用の簡易的な基礎化粧品ではなく、お気に入りのお肌にあったスキンケア製品で湯上がりにケアをしましょう。温泉の成分と化粧水が肌から逃げないように、仕上げにクリームを塗るのを忘れずにしてくださいね。
今回は美容効果をアップさせる入浴方法についてご紹介いたしました。
まだまだ寒さの続く季節、温泉旅行に出かける際などに取り入れていただき、キレイに磨きをかけてみてはいかがでしょうか?