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アロマのチカラで!「アロマテラピーダイエット」

寒い季節は動くのも億劫になります。ついつい家でゴロゴロと過ごして、美味しいものばかり食べてしまい「冬太り」に悩む方も多いのではないでしょうか?
アロマテラピーはメンタルと体の両方に働きかけて、食欲をコントロールしたり、脂肪燃焼をサポートしたり、ダイエットにも一役買ってくれます。アロマを上手に活用することで、辛いダイエットから楽しいダイエットに変化するなら、試したいですよね。

今回は辛いダイエットの手助けとなるアロマのオススメの精油や効果的な使用方法をご紹介いたします。寒くてお家から出たくないけどダイエットはしたい!という方は是非、試してみてください。

 


■アロマダイエットとは?
「精油」を用いて香りを楽しみながら心や身体のバランスをとり、美しさや健康を増進する自然療法の事を「アロマテラピー」と呼びます。
アロマダイエットとは、精油の匂いを直接に嗅いだり、精油をブレンドしたオイルでマッサージを行ったりと、香りの持つ力で痩せやすい体質を作るダイエット方法です。精油を嗅ぐと、芳香物質が鼻の奥にある”嗅上皮”の粘液に溶け、電気信号となって情動や本能と結びつきの深い”大脳辺縁系”に伝わります。さらに、記憶と関係する”海馬”、生命中枢である”視床下部”、ホルモン分泌に結びつきの深い”下垂体”に伝えられ、身体の各部位に変化をもたらすと考えられています。
食べ過ぎには注意が必要ですが、過度なカロリー制限や運動療法も不要なのがアロマテラピーダイエットです。生活に大きな変化は必要なく、普段の食事を続けながら実践できるため、ダイエットに大敵のストレスを感じることなくスムーズに痩せやせすいと評判です。

■アロマがダイエットに効果的な理由

ダイエットを成功させる重要なカギが、自律神経が整っていることです。
自律神経には、心身を緊張させる「交感神経」と体をリラックスさせて休ませる「副交感神経」があります。この両方が均等に機能していると、血流が良くなり、痩せやすくなります。

交感神経:活動時やストレスを感じた時、または緊急時に心と身体を活発にしてくれる神経です。激しい運動、お仕事をしている時、興奮や緊張している時、恐怖危険を感じた時などの、ストレスに反応します。日中や活動時に働く神経で脂肪を燃焼しようとする働きがあります。

副交感神経:睡眠時、休憩を取っている時などのリラックス時に心と身体を休め、回復させるよう働きかける神経です。脂肪を溜め込もうとする働きがあります。

食欲を抑え脂肪を燃焼しやすくするには、交感神経を刺激するアロマが活躍してくれます。また、ケトン類を多く含むアロマにも、脂肪を燃焼しやすくするという嬉しい作用があります。他にも、血行促進や老廃物を排出することで、新陳代謝を高めてくれるアロマなどがあり、それらを利用することでダイエットを成功へと導いてくれるのです。

■オススメのアロマ
・グレープフルーツ

ダイエットといえばグレープフルーツと言われているほど効果が期待できます。グレープフルーツの香りには、リモネンという成分が含まれ交感神経を活性化し、体の代謝を高め脂肪の分解や燃焼を促進する作用があるほか、食欲を調整する効果もあると言われています。みずみずしい柑橘の香りはダイエット中のイライラも吹き飛ばしてくれます。
ただし、グレープフルーツには光毒性があるため、日に当たる前は皮膚に塗布しないよう注意が必要です。

 

・レモン

レモンの精油はグレープフルーツと同様に、交感神経を活性化させます。朝起きたらレモンの香りを嗅ぐようにして交感神経を刺激すると、溜め込みタイプから燃焼タイプになれます。
※光毒性があるので、日に当たる前は皮膚に塗らないようにしてください。

 

・フェンネル

フェンネルはハーブの一種で、甘くスパイシーでフローラルな香りが特徴です。女性ホルモンと似た成分が含まれているため、嗅ぐことでホルモンバランスが整い、女性特有の症状を改善する作用があるのだそうです。交感神経を活発にする作用の他にも、毒素を排出しやすくしてくれるので、むくみやセルライトにも効果が期待できます。
※妊娠・授乳中、てんかんになりやすい体質の方は使用をお避けください。

 

・ユーカリ・ディベス

いくつか種類のあるユーカリの中でも、ユーカリ・ディベスはややハーブ調のさわやかな香りが特徴です。ケトン類が多く含まれるユーカリ・ディベスには、脂肪を燃焼しやすくする作用があり、マッサージに使うとボディラインをスッキリさせるのに役立ちます。
※妊娠・授乳中、高血圧、てんかんになりやすい体質の方は使用をお避けください。

 

・ローズマリー

ミントにも似たすっとした香りに、ほのかな甘さが混じるローズマリー精油は、代謝を活性化させることでダイエットを助けてくれます。脂肪が燃焼するのは運動中ではなく、運動後に用いるのが有効的と言われています。運動後にローズマリーの入ったオイルでトリートメントすると、脂肪燃焼アップが期待できます。
※妊娠・授乳中、高血圧、てんかんになりやすい体質の方は使用をお避けください。

 

・サイプレス

ヒノキの近縁種であるサイプレスは、スッキリと落ち着いたウッディー調の香りで、肌を引き締める作用や、体内の余分な水分や老廃物を排出する作用が高く、むくみやセルライトの除去にも効果的です。
※ホルモン依存性のがん疾患、乳腺症などには使用をお避けください。

■おすすめの活用法

・食欲を香りでコントロール
ダイエット中は、ついついストレスで甘いものが食べたくなってしまうこともあります。食欲が止まらないときには、ティッシュやハンカチにグレープフルーツ精油を1滴垂らし、鼻に近づけて香りをゆっくり嗅ぎましょう。グレープフルーツの爽やかでジューシーな香りが、空腹感を和らげてくれます。精油が直接肌に触れないよう注意してくださいね。

・脂肪燃焼アロママッサージ
太ももやお腹、お尻まわりなど気になるパーツケアには「アロママッサージ」がおすすめです。ホホバオイルなどの植物油にアロマオイルを加えるだけでマッサージ用のブレンドオイルが作れます。マッサージのトリートメントは、体が温まっているお風呂上がりの汗が引いたタイミングがオススメです。

 

<材料>
植物油:20ml (ホホバオイルやスイートアーモンドオイルがオススメです。)
好みのアロマオイル(精油):4滴 (お肌の弱い方は2敵程)

<作り方>
植物油にアロマオイル(精油)を加えよく混ぜ、清潔な保存容器(遮光瓶など)に移します。冷暗所で保管し、1か月を目安に使い切ります。

<マッサージ方法:腹部のトリートメント>
まず腸の動きに合わせて、手のひらで時計回りに撫でます。次に腹部の横や下方を両手で十分にもみほぐします。タッチはゆっくりと、心地よいと感じる程度が良いです。

<マッサージ方法:上腕部のトリートメント>
いわゆる「二の腕」のトリートメントです。まず指先から肩に向かって軽く撫でます。次に上腕の気になる部分を中心に、片手で十分に揉みほぐします。

<マッサージ方法:脚のトリートメント>
脚の”ふくらはぎ”と”もも”を中心に、トリートメントを行います。むくみやセルライトの気になる方は、長期間かけて改善するようにして、ブレンドオイルを軽く塗布するだけにします。まず、足のつま先からももにかけて、脚の裏面を大きく撫でましょう。ふくらはぎ、ももの順に、十分にもみほぐします。

 

いかがでしたでしょうか。アロマテラピーは難しそうな印象を受けますが、実は手軽に実践できるだけでなく、好きな香りを使うことで、ダイエットを楽しくリラックスして続けられるというメリットもあります。
痩せるためには生活習慣の改善といった基本的な対策は不可欠ですが、ダイエット効果をより一層高めるために、是非、アロマテラピーを取り入れてみてくださいね。

 


参考文献

岩城 都子(2007)「アロマテラピー図解事典」

森川 理恵・高山 絵美(2003)「はじめてのアロマテラピーBOOK」