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身体と一緒にリラックス「眼ヨガ」の方法

起きている間から眠っている間まで、目は常に酷使されています。

スマホやパソコンの普及により、現代人はついつい夜更かしをしてしまったりするので尚更です。眼の疲れは、眼そのものだけではなく、首のこりや後頭部の痛みなども引き起こします。頭痛やドライアイ、視力の低下等、トラブルは尽きません。今回は、目のヨガをするだけで多くの効果が期待できる「眼ヨガ」をご紹介いたします。


■眼ヨガとは?
そもそもヨガとは、本来自分の体が持っている力や、命の働きを最大限に引き出すエクササイズです。「眼ヨガ」では、眼の持っている能力を最大限に引き出させます。単に体や眼を動かすエクササイズではなく・身体全体を修正する・心をリラックスさせる・食生活を改善する、と言った体と呼吸と心を一体化させることが重要なポイントです。

■眼の疲れ


長時間同じ画面を見続けていると、眼はとても疲れます。一部の筋肉を同じ状態で使用し続けると、筋肉が緊張してそこだけ血流が低下してしまい、細胞中の酸素が不足して老廃物が溜ります。老廃物が溜まった筋肉は硬くなり、スムーズに伸びたり縮んだりができなくなります。それが痛みやだるさといった症状となります。筋肉の疲れは血行にも大きく影響されます。眼も身体と同じで、血行を良くすることが大切です。

■眼ヨガのやりかた
〇眼の照気法のやり方
「眼の照気法」は手から眼へ新鮮な「気」を送って疲れや老廃物をとるヨガです。手のひらの中央から暖かい「気」が出ていると考え、息を吸いながら手から目に気を送り込み、息を吐きながら目の疲れを口から出すイメージで行いましょう。

  1. 両手のひらをこすりあわせて暖めます。手のひらをお椀のような形にします。
  2. 両手のひらで両目を覆います。この時。手のひらの中央部がちょうど眼球の上に来るように置きます。
  3. 手のひらから眼へ、気を吸い込むようなイメージで、ゆっくりと息を吸います。
  4. 口から眼の疲れを吐き出すイメージで、ゆっくりと口から息を吐きます。

 

〇眼の六点刺激法
第一点「眉間」

  1. 親指と人差し指で、眉間をつまむようにします。
  2. 一息を吸って吐きながら刺激します。少しずつずらしながら眉間全体を揉みます。
  3. 終わるときは息を吸って緩めます。

 

第二点「眼窩の内側(両目頭)」※眼窩とは眼球の入っているくぼみのことです。

  1. 眼窩の内側を、親指と人差し指でつまむようにします。
  2. 一息吸って吐きながら刺激してずらしていき、眼窩の内側全体を押圧します。
  3. 終わるときは息を吸って緩めます。

 

第三点「眼窩の上側」

  1. 眼球と眼窩の縁の間に親指を当て、他の四本の指を額に当てます。
  2. 一息吸って吐きながら親指で上方向へ持ち上げるようにして刺激します。ずらしながら眼窩の上側全体を押圧します。
  3. 終わるときは息を吸って緩めます。

 

第四点「眼窩の外側」

  1. 人指し指を眼窩の外側に引っ掛けるように当てます。親指を耳の近くに当てます。
  2. 一息吸って吐きながら外側に引くように刺激します。ずらしながら眼窩の外側全体を押圧しましょう。
  3. 終わるときは息を吸って緩めます。

 

第五点「眼窩の下側」

  1. 人指し指を眼窩の下側に引っ掛けるように当てます。親指を頬に当てます。
  2. 一息吸って吐きながら下方向へ引くように刺激します。ずらしながら全体を押圧します。
  3. 終わるときは息を吸って緩めます。

 

第六点「頬骨の下」

  1. 小鼻の横に人差し指と中指の2本をあててから、中指だけを離します。その時の人指し指の位置が第六点です。
  2. 一息吸って吐きながら人指し指で目の方向に押し上げて刺激します。
  3. 終わるときは息を吸って緩めます。

〇眼の温冷浴
目が疲れた時は温冷浴をするとリラックスします。
清潔な冷水をたらいに入れてまばたきし、次に清潔な温水でまばたきといったように、交互に目をひたすのが効果的です。

〇ヨガポーズと組み合わせる。
先週ご紹介した「キャットアンドカウ」のポーズとアイケアを組み合わせるのも有効です。


目線が向く方にしっかりと眼を開いて向くと身体も眼もすっきりしますよ。

〇うさぎのポーズ
長時間のパソコン作業で酷使した疲れ目にオススメなのが、頭頂部の「百会(ひゃくえ)」のツボを刺激する、やさしい逆転系のヨガポーズです。

  1. 正座からおでこを床につけた姿勢で、両手は顔の横におきましょう。
  2. 息を吐きながらお尻を持ち上げ、ヒザを立てます。首は床と垂直、ヒザは腰の真下に来るように調節します。
  3. 下腹を締めて体を安定させたら、両手を床から離して背中側で手を組みます。息を吐きながら組んだ手を天井方向へと引き上げて、5呼吸キープします。
  4. ポーズをほどく時は両手を床に戻し、お尻をかかとに下しながら(1)の姿勢で5呼吸ほど休息。その後、頭が最後に持ち上がるようにゆっくりと背骨を持ち上げて、正座の姿勢で一息つきましょう。

 

 

スマホの普及や加齢により、だんだん視力は悪くなってきます。ぼやけた視界をすっきりと
クリアにする為にも是非、「眼ヨガ」を試してみてはいかがでしょうか。

 

 


参考文献

龍村 修(2011)「龍村式ヨガ健康法~眼ヨガ~」