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近年話題の「黄ぐすみ」のケア方法


ここ最近、美容用語として急浮上している単語「黄ぐすみ」。目にしたことがある方もいれば、よく知らない方も多いのではないでしょうか。黄ぐすみは実は深刻なエイジングのサインです。鏡に映る顔色が黄色く感じる、肌がくすんで透明感が感じられない、なぜかオレンジ系のチークやリップしか似合わなくなってきたと思ったら、要注意です。
知っているようで知らない黄ぐすみについて、その原因から対策までをご紹介します。


■黄ぐすみとは?
くすみは肌の透明感が失われた“状態”を指す言葉。あくまでも状態なので、厳密な定義はありません。ですが、血行不良や溜まった角質、ターンオーバーの乱れ、乾燥、メラニンの沈着等、原因によって「くすみ方」には様々な種類があり、大まかに下記の6つに分かれます。

【くすみの種類】

  1. 乾燥による、グレーがかったくすみ
  2. 血行不良による、青暗いくすみ
  3. 角質肥厚による、ごわついたくすみ
  4. 炎症などによる、赤ぐすみ
  5. メラニン(色素沈着)による、茶褐色のくすみ
  6. 糖化による、黄みがかったくすみ

■黄ぐすみの原因とは?
そして、近年注目されているのが、肌の表皮や真皮が変色して黄色くみえる「黄ぐすみ」です。

・糖化
黄ぐすみの代表的な原因が「糖化」です。糖化は、糖とタンパク質が結びついて起こります。通常、食事などから摂取した糖分は体内でエネルギーに変換・代謝されます。でも、過剰に摂取すると、エネルギーに変換しきれない糖が出てきます。この余った糖と体内のタンパク質が結びついて起こるのが「糖化」です。
そして糖化によって作られる黄褐色の「AGEs(糖化タンパク質)」という物質が「黄ぐすみ」の原因になるのです。糖質の多いスイーツやご飯などや揚げた食品や焼いた食品など、AGEsを含む食品から直接に取り込んでしまう場合もあります。また、糖とは直接関係のないように思える喫煙もAGEs生成を促進します。

・カルボニル化
そしてもう一つ、近年になり糖化より深刻な黄ぐすみを引き起こす原因としてクローズアップされているのが「カルボニル化」です。カルボニル化とは、酸化した脂質と体内のタンパク質が結び付くことで起こり、黄褐色の「ALEs(カルボニル化タンパク質)」がつくられる現象です。カルボニル化が進んだ肌は、糖化による黄ぐすみにより、さらに黄色くなるといわれています。カルボニル化を起こしたタンパク質は変性して硬くなるため、なかなか分解されません。さらに真皮はターンオーバーが遅いので、真皮にできた黄ぐすみは簡単には消えないくすみになってしまうのです。

■黄ぐすみを予防・改善する方法

 

1 保湿

肌の乾燥は黄ぐすみの直接的な原因ではありません。ですが、保湿はスキンケアの基本です。十分に保湿をしてターンオーバーを促すこと、皮脂の過剰分泌を抑えること、バリア機能を向上させることは、黄ぐすみ対策となります。乾燥した肌はカルボニル化したタンパク質が増加しやすいとも言うので、毎日の保湿はしっかり行いましょう。

 

2 紫外線対策

紫外線を浴びると活性酸素が増え、メラニンの沈着や脂質の酸化に関連して起こるカルボニル化を促すことになります。10代や20代の若い内から、日焼け止めを塗るのはもちろん、UVカット効果のある日傘や衣類、帽子やサングラスなどで年間を通しての紫外線対策は必須です。

 

3 食生活


黄ぐすみを防ぐためには食生活の内容に気を配ることも大切です。糖がタンパク質と結びつく糖化や、脂質とタンパク質が結びつくカルボニル化を予防するため、糖や脂質の摂りすぎは避けましょう。甘いお菓子類はもちろんのこと、飲み物にも注意が必要です。クエン酸のような糖化を予防する「抗糖化成分」や、糖を代謝する為の「ビタミンB1(豚肉など)」、糖の吸収を抑える「食物繊維」、オリーブ葉エキスなどを摂りましょう。またカルボニル化を予防する「抗酸化成分」が含まれている食品やサプリメントを取り入れるのもオススメです。

 

4 飲料


緑茶に含まれる茶カテキンには、血糖値の上昇を抑える働きがあるので、AGEsが蓄積されるのを防ぎます。また出来てしまったAGEsを分解し排出する効果も期待できます。緑茶が苦手というかたは、甜茶・ルイボスティー・どくだみ茶などでも同様の効果が期待できます。

 

5 食べ方の見直し
糖化には血糖値の急上昇が良くないので、食べ物の内容はもちろんですが、食事の仕方も少し見直していく必要があります。特に早食いは血糖値を急上昇させるので、20分以上かけてゆっくり食べるようにしましょう。「1口30回以上噛む」「1口ごとに箸を置く」など実践してみてください。自然と食事に時間がかかるようになります。また、食べる順番を意識するだけでも、血糖値の急上昇を防ぐことができます。具体的には、野菜⇒肉・魚(たんぱく質)⇒ごはん・パン(炭水化物)の順で食べるのが良いでしょう。

 

6 質の良い睡眠


お肌のターンオーバーの正常化には質の良い睡眠が欠かせません。表皮のAGEsや出来てしまったALEsを排出する為にも、夜更かしはやめるようにしましょう。寝る前にはリラックスタイムを作り、ゆったりとした気持ちで眠りに付けるようにしてください。

 

7 運動
体のことを考えたらやっぱり運動は大事です。黄ぐすみの予防ポイントは糖の消費です。糖化によって黄ぐすみが発生するのは先にも述べた通りですが、運動して糖を消費すれば、余った糖がたんぱく質と結びつく確率は減らせます。そのため、運動するにしても適度な「糖」の消費が大切です。激しい運動をしなくても、食後30分後くらいのヨガやウォーキングが一番取り入れやすいと思います。

 


■黄ぐすみをメイクでカバー


一度、黄ぐすみしてしまった肌は、すぐに透明感のあるクリアな肌にすることはできませんが、メイクでカバーすることはできます。そこでオススメなのがラベンダーカラーの下地です。黄色の反対色のラベンダー系は黄ぐすみや色ムラをカバーして、透明感のある澄んだ印象の肌へ導いてくれます。メイクの下地として仕込むだけで、ファンデーションの厚塗りも防げます。化粧下地だけで肌がワントーン明るくなります。

チークやリップの色は、肌の黄みを抑えて、肌をより明るくキレイに見せる効果のある青みピンクのチークや、黄ぐすみ肌にもともと似合うオレンジみのあるサーモンピンクやコーラル系オレンジのリップを乗せていきましょう。

 

 

いかがでしたか?肌の黄ぐすみを引き起こす糖化。防ぐには表面的なスキンケアより、身体の内側からのケアが肝心です。今回は、すぐに始められる糖化対策をご紹介しました。甘いものの摂り過ぎは健康を損なう場合もありますので、日々の生活を見直す参考にしてくださいね。