『女らしさも自分で決める?!』 思わず「へぇ~」なイタリア女性の美意識、ライフスタイルとは?
イタリアといえば、ファッションの産地と言っても過言では無いのでしょうか?
確かにイタリア人の美的感覚、一人一人が自分の身の丈に合う美的関心度は、かなり高いように思います。
今年でイタリア在住11年目になる私ですが、こちらに来た当初は、イタリア女性のその美的関心度が高いゆえの物言いに度肝を抜かれることが多々ありました。
イタリアへ渡ってすぐ、イタリア語はたどたどしいレベルでも生活費を稼ぐため、なんとか働き口を見つけた私ではございますが、当時はまだまだ旅行気分も抜け切れず、仕事帰りに街ブラしては好きなものを買い漁っておりました。
とにかく目にするもの「可愛い」「欲しい」「買っちゃえ!」と、今思えばあの頃は本当に楽しかったなぁ。
で、翌日はそれを身につけて出勤!!
すると、同僚のイタリア女性たち、気づいてくれるんですよね。よく見てること、本当。
「可愛いね」「どこで買ったの?」「いくらだった?」と、新しく来た外国人(彼らからしたら、私は外人!)に興味津々なご様子でした。というのもお国柄イタリアは、意外と貧富の差が激しく高級ブランドなどを身に着けている人たちは富裕層に限られ、普通の庶民は自分の身の丈に合うファッションスタイルを楽しみブランド志向などは、ほとんどないのです。
ただ一人一人の美的関心度は、年齢を問わずかなり高い!プラス、第三者つまり他人への関心度も高い!という国民性も関係し、聞きたいことがあれば何でも子供みたいに無邪気に聞いてしまう彼女たちなのです。
あるいは真逆で相手の全身を上から下まで無言でチェックは当たり前。
どちらにしても相手の良いところは、素直に「私も今度トライしてみよう!」と他人様をジロジロ観察することも、あまり失礼な行為とは考えない刺激的な環境に仕上がっている国とも言えます。
そんなイタリア女性たち、アラサー・アラフォー・アラフィフになっても若々しく、いくつになっても恋愛できる女としての器がアリアリです。
むしろ年を取る程セクシーに現役感バリバリの美しさを保っている方も多いくらいです。
ということで、ちょっと気になるイタリア女性の思わず『へぇ~』な美容事情をここでお伝えしたいと思います。
①コスメ事情
『イタリア女性は、どこで化粧品を買っているのでしょうか?』
答えは、薬局とコスメ屋さん。基本的に薬局で売られているのは、皮膚科の先生お薦めとか、アレルギーの人でもOKみたいな品ということで結構愛用者も多い。コスメ屋さんでは、有名ブランドの化粧品とかである。
あと市場なんかにも格安コスメの屋台など見かけます。
②メイク事情
イタリア人、彼らはラテン。
なのでとても寛大な言い方をすればラテンメイクである。
ニッポンではいわゆる「隠すメイク」が基本にありますが、イタリアでは「のせるメイク」が基本にありこの差は大きい。
ニッポンだと下地の段階から時間を費やし自分の肌の色に合わせたナチュラルメイクが多いですが、イタリア女性の場合は、とにかく色をのせてのせてのラテン顔を強調するメイクが好まれる。
そして最も大事なのが「アイライン」である。アイラインの引き方としては、目の上にも下にもくっきりと瞳を際立たせるために色をのせる。目元に100%の力を注いでるのは一目瞭然である。
既に目鼻立ちがはっきりしているのに、彼女たちは女であることを主張することを決して忘れないのである。
③スキンケア事情
のせてのせてメイクが好きなイタリア女性ですが、スキンケアはメイク技術とは真逆にシンプルが一番とお水で洗顔後、引き締まった肌にクリームを塗ったりして、健康的な肌を保っています。
寒い朝でも冷たい水!感情表現が上手な彼女たちは、「ひぇ~冷たい!」などと叫びながら、なんだかとても楽しそうな笑顔で人間的魅力いっぱい。
④ファッション事情
基本的には、イタリア女性はカジュアルスタイルがほとんどの様に思います。ただカジュアルスタイルであっても、大ぶりなアクセサリーをつけたり、カラフルな縁のめがね、奇抜な形をしたサングラスなど個性的なコーディネイトは匠の技。
年齢を問わず、おしゃれの基本はやはりセクシーであることが大事な様である。
胸元がガバッと開いた服、体のラインを強調した服、そして夏だとそれにプラスされスケスケの服などが好まれたりする。
ただそれが不思議と厭らしく見えないのは、彼らの容姿もありますが、やはり文化の違いが影響している様に思えます。
さて、ここでこのイタリア文化についてお話しますと。
イタリア女性を語る時、忘れてはならないのが彼女たちの絶対的パートナーのイタリア男性であります。
世界的にもダンディで色気あるセクシー男としてイメージが強いイタリア男性は、女性をとにかく褒めまくるのである。
彼らは、小さい頃から女性を褒めることを自然に身につけ口にします。
ですので、イタリア女性も褒められることには慣れてますし、男性から賛同を得ることを期待しています。
この男性が女性をとにかく褒める文化が、やはりイタリアのごく日常的光景なわけです。
おしまいに。
そんな情熱パッション好きなイタリア女性にとって人生とは「明るく・陽気に・楽しむもの」。
いつだって自分にプラスになる見方をさせたら天才的レベルな彼女たち。
自分大好き、人に褒められれば素直に喜び、楽しみは自分で作り出すものだと、いくつになっても女であることを見せつけ、輝き続ける彼女たち。
大好きな自分のことは自分が一番知っているのだから、自分のことで他人に聞くことなんて何もない。
自分の美意識のままに自分という存在をアピールすることが大好きだから、そこらへんの普通なんて嫌いなのである。
悪く言ってしまえば、とにかく自己中に見える彼女たち。
でもはそんなことは、お構いなしな彼女たちを見ていると、自然に無理せず自分らしく生きる。
「女らしさも自分で決める!」いつも笑顔いっぱいでエネルギッシュな生き方をしている彼女たち。やっぱこれってアリなのかも!と、思わされていく私なのでありました。