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美肌レシピNo.9「牡蠣のとろろ鍋」by ターブルドール

美肌レシピNo.9「牡蠣のとろろ鍋」by ターブルドール

冬の味覚の一番に「牡蠣」を挙げられる方も多いことでしょう。牡蠣は海のミルクとも言われ、一説によりますと人が必要とする、タンパク質、糖質、脂質をはじめビタミン、ミネラルの全ての栄養素が含まれているとのことです。豊富な牡蠣の栄養素の中でも注目したいのが「タウリン」です。タウリンは健康の基本となるパワーの成分ですので、風邪やインフルエンザが流行る冬には積極的に摂っていただきたいです。

私事になりますが以前パリに住んでおりました。フランス人は牡蠣が大好き!冬になると生の牡蠣にレモンを絞って食べます。磯の香りが口の中いっぱいに広がって本当に美味しく、白ワインと一緒にいただくと最高です。日本では食中毒の関係もあり、あまり生の牡蠣を多く食べません。どちらかと言いますとフライや鍋に用いられるのがポピュラーですね。そこで今回はヘルシーな新春の野菜、滋養のつく山の芋と供にいただくお洒落な牡蠣鍋を考えてみました。胡麻油やおろし生姜の入った味噌仕立ての出汁で心も体も温まってください。


 

美肌レシピ『牡蠣のとろろ鍋』

 

<材料>3~4人分

(みそだし)
太白ごま油 小さじ4
おろししょうが 大さじ2
☆酒 80cc
☆きび糖 大さじ1
☆はちみつ 大さじ1
☆赤みそ 大さじ8
☆白みそ 大さじ2
だし汁 800cc

(具材)
牡蠣 12個
ごぼう 適量
せり 適量
水菜 適量
山芋 適量
菜の花 適量

(作り方)
1、(みそだし)鍋に太白ごま油を熱し、おろししょうがを入れて香りが出るまで弱火で炒める。生姜を炒めた後に、はちみつを入れ、フツフツしてきたら混ぜ合わせておいた☆をいれ、ダシでのばす。
2、 (具材の準備)ごぼうはささがきにする。せり・水菜は食べやすい長さに切る。山芋はすりおろす。牡蠣は塩水で軽く洗いザルにあげておく。
3、 土鍋や紙鍋に①のみそだしを入れて火にかけ、温まったら好みの具材を入れて火を通す。仕上げに菜の花をあしらう。

 


<牡蠣の効果・効能>
先に述べましたようにタウリン他、牡蠣の優れた成分は沢山あります。今回は特に女性に嬉しい成分を取り上げて紹介させていただきます。

アンチエイジング:牡蠣にはビタミンA、B1、B2、CさらにはEも含まれています。これらのビタミンは、すでに皆様もご存知のように、肌の保湿、美白、そしてアンチエイジングに大きく関与するものです。

肌のくすみの改善:貧血で悩まれている女性は多いと思います。その多くが、赤血球の数は減っていないのにヘモグロビン量が足りないという鉄欠乏症貧血です。そこで必要になるのが鉄分ですが、鉄分だけを摂っても、鉄をヘモグロビンに合成するための銅が足りなければ貧血症状改善にはつながらないと言います。その点、牡蠣には鉄と銅の両方が含まれているので貧血の改善につながります。貧血が改善されると肌の色が明るくなり、くすみも薄れていきます。

ターンオーバーの正常化:美肌にかかせない成分の1つに亜鉛があります。牡蠣には亜鉛も豊富に含まれていますので、皮膚の細胞分裂を活性化してターンオーバーを促進させます。肌荒れやシミの改善につながります。さらに亜鉛は女性ホルモンの分泌を促す効果もあるようなので、ツヤ肌になる期待もできますね!

しっとりとした潤い肌に:牡蠣にはアミノ酸もたっぷり含まれています。アミノ酸は皮膚の保湿をして健やかなもっちりとした肌に導きます。


<ごぼうの効果・効能>
皆様もテレビのCMで「ごぼう茶」をよく目にされているかと…?ごぼうのヘルシー効果を謳うお茶もあるように、ごほうには女性に嬉しい成分がたっぷりと含まれています。

毛穴を引き締める:ごぼうに含まれるタンニンには皮脂線や毛穴を引き締める効果があるそうです。お顔のお肌だけでなく全身に効くようなので、ごほうのタンニンパワーでピカピカのボディを作りたいですね。

肌細胞の若返り:ごぼうに含まれるサポニンはポリフェノールの一種で、抗酸化力があり肌が錆びるのを防ぎます。サポニンはごぼうの皮に多く含まれます。調理する時はあまり皮を厚くむかないようにしましょう。

便秘の解消:吹き出物の原因にもなる便秘ですが、ごぼうには豊富な食物繊維に加え、腸内環境を整えるオリゴ糖も含まれていますので、お通じをよくして美肌に導きます。


<せりの効果・効能>
お正月の七草粥に食べる以外にせりを積極的に摂る人は少ないかもしれませんが、漢方ではせりは生薬として用いられでいます。特有の香りの成分「オイゲノール」はアロマでは鎮静効果があると言われています。

活性酸素を抑え潤う肌に:せりにはビタミンCやβカロテンが含まれています。これらの成分はすでに皆様もご存知ですが、肌の酸化を防ぎ、潤いのある肌を作ります。


<水菜の効果・効能>
あっさりとしてクセがなく淡色野菜と思われやすい水菜ですが、実は緑黄色野菜でせりと同様にビタミンCやβカロテンが多く含まれています。おまけに食物繊維も方なので、女性に嬉しい野菜です。緑黄色野菜の美肌効果は何度も書きましたので、ここでは割愛させていただきますが、煮ても生でも食べられる水菜は様々なレシピに活用したいですね。

※山芋の効果・効能は前回の「蓮根と山芋のパンケーキ」でご紹介しましたので、そちらを参考にしていただけばと思います。

参考サイト
http://www.osafune.com/tosho/kounou.html
http://foodslink.jp/syokuzaihyakka/syun/vegitable/seri3.htm

 


ターブルドール代表 http://www.tabledor.net/

三好万記子(Makiko  Miyoshi)

パリに3年間滞在中、フランスの食文化に興味を持つ。
Le Cordon Bleu Paris、Ritz Escoffier Parisに通い、Madame Pascale Alemany から家庭料理を学ぶ。テーブルコーディネートを二木榮海氏に師事。

主婦、二児の母親の経験を活かし、家庭でも簡単にできるデイリーフレンチをベースとしたおもてなし料理を教えるサロンを主宰。出張料理人としても、一般家庭のホームパーティーから、企業のレセプションなどで立食からコース料理までパーティーのスタイルに合わせたケータリングを始める。料理だけでなく、インテリアコーディネーターの資格をいかし、おもてなし空間作りのアドバイスやテーブルコーディネートの提案など、パーティーやイベント企画などの活動も多数。

<資格>
Le Cordon Bleu料理ディプロム
Ritz Escoffier Paris菓子ディプロム
インテリアコーディネーター

2019.02.11 recipe