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乾燥する唇のエイジングケア

空気が冷たい季節になってきました。唇が乾燥してカサカサしたり、ひび割れたり剥けたりと唇の荒れに悩む方も多いのではないでしょうか。ふっくらとして、うるおいとハリのある唇はそれだけで若々しく、美しく見えるものです。エイジングケアとして気になる悩みは、縦ジワ、輪郭周辺のシワ、加齢によるボリュームの現象、乾燥、かさつき、輪郭があいまい、血色の悪さなど、沢山ありますよね。唇は顔の印象を左右する大切なパーツですが、くすみや紫外線対策など、意外とエイジングケアを忘れがちな部位です。今回は唇の乾燥の原因と保湿による改善対策をご紹介いたします。


■唇の特長
唇と肌の違いは、「粘膜に近い性質がある」「ターンオーバーが早い」「角質層が薄い」「メラノサイトがない」「皮脂腺や汗腺がほとんどない」などがあります。つまり、本質的に唇は水分保持機能も低く、バリア機能も弱い為、外的ストレスを受けやすい部位です。さらに食事などで受ける摩擦が多い為、荒れやすくなっています。


■唇の乾燥や荒れの原因

1 唇への物理的な刺激
大人の女性であればリップメイクをされる方も多いと思います。クレンジングや洗顔時などついゴシゴシと洗っていませんか?摩擦が強い落とし方は、乾燥や荒れの原因となります。口元は特に刺激を与えないよう気を付けないと、ダメージを与えてしまいます。さらに、唇を手で触るクセのある方も刺激になるのでやめたほうが良いでしょう。


2 紫外線ダメージ
唇はメラノサイトがなく、メラニンができないことから紫外線ダメージ弱い部位です。紫外線ダメージを浴び続けると乾燥や荒れだけでなく、唇も老化してしまいます。乾燥する秋冬だけリップケアをされる方も多いかと思いますが、紫外線ケアは年中行うようにしましょう。

3 食生活
トウガラシやコショウ、塩分の多く入った食べ物は唇に刺激を与えてしまい、乾燥や荒れの原因となってしまいます。

食事の後は、唇に残った塩や調味料を優しくぬぐって、リップケアするようにしましょう。また、食生活が乱れるとお肌と同じように唇にも影響を与えます。ファーストフード、アルコール、不規則な時間の食事は控えるようにしましょう。

4 喫煙
タバコはお肌を酸化させ老化の原因となる敵です。唇にも乾燥や荒れ、老化の原因となってしまいます。

5 口紅やリップケアアイテムの刺激
リップアイテムの成分が唇に刺激を与え、荒れの原因となることがあります。基本的に唇の特徴に合わせて製造されていますが、合わない成分で荒れることもあるので注意しましょう。リップアイテムが古かったり、保管状態が悪い場合も注意が必要です。

6 口呼吸
口呼吸を行うと、空気が唇に触れる機会が多くなります。自分の息で乾かしてしまって乾燥してしまう場合があります。できるだけ鼻で呼吸をするようにしましょう。


■唇のケア方法

1 リップメイクはクレンジング剤でしっかりオフ
時間がたった夜にはリップメイクが落ちているからとクレンジングをしない方もいらっしゃるかもしれませんが、リップアイテムにはグロスや色素、ラメなどが入っていて唇に残っています。ポイントメイク落としを使ってきちんとオフしましょう。コットンにクレンジング剤を含ませ3~4秒唇にのせます。口角の上を押さえながら口角から中央に向かって優しく滑らせ、色素が溜まりやすい内側はコットンを加えてオフしましょう。


2 リップクリームは縦塗り
皮脂腺や汗腺がないので、普段からこまめにリップクリームを塗ることが重要です。唇は縦に線が入っています。縦に塗ることで、線の間まで塗りやすくなり、また、横塗りによる摩擦を避けることが期待できます。冬場はリップクリームを使う前に温めることがオススメ!冷えて固まった状態だと、唇に摩擦を与え刺激となることがあります。柔らかくする為、手肌で温めてから使用しましょう。

3 スクラブケア
乾燥がひどい時は、ホットコットンを使って角質をふやかしましょう。お湯を浸したコットンで唇を3分ほど温め、古い角質を浮かしましょう。その後、保湿力の高いお砂糖で作られたシュガースクラブを使って、古くなった角質を取ります。ここでも、横に動かすと刺激になる為、くるくると円を描くように滑らしましょう。

4 ラップパック
荒れた唇には、リップクリーム・ワセリン・はちみつのいずれかを塗った後真ん中に切り込み線を入れたラップで覆って、5分ほどパックもオススメ!荒れていた唇がぷるんっと蘇ります。時間に余裕のある場合は、パックしながら蒸しタオルを1分ほどあてて唇を柔らかくするのも良いですよ。



■ケアしても荒れている場合
リップクリームを正しく使っても、カサカサが改善しない場合リップクリームを見直してみましょう。肌質が人それぞれあるように、唇も人それぞれあります。選び方のポイントとしては、「保湿力が高い」「なめらかにすべるような使い心地」「紫外線対策」「刺激が少ない」といったものを選ぶのがオススメです。エイジングケアには保湿力が高く、バリア機能を守るサポートをしてくれるセラミドがぴったりです!唇は水分の保持力が弱い為、水分の蒸発を防ぐシアバターや、オリーブオイル、ホホバオイル等の成分が配合されているものも良いでしょう。

■NGリップケア

1 頻繁に塗りなおす
リップクリームは唇の乾燥を防いでくれますが、細胞のターンオーバーを妨げることもあります。何度も塗りなおすと刺激になる場合もありますので、保湿力の高いリップクリームで適度に塗りましょう。

2 横に塗る
やってしまいがちですが、リップクリームを横にスライドさせながる塗ると摩擦になる場合があります。先ほどご紹介した通り、縦ジワに塗り込めなくなってしまいますので縦に塗ってくださいね。

3 唇同士をこすり合わせる
口紅と同じように、下唇に塗ってぱっと唇全体にリップクリームをのばしてしまいがちですが、これも摩擦が起きて荒れやすくなる為、注意しましょう。



いかがでしたでしょうか?

お肌は十分にケアしているのに、以外と唇のエイジングケアを実践されていない方も多いのではないでしょうか。今日からNG項目に注意して、自分の唇に合ったリップケアをはじめて、若々しい印象を手に入れましょう。
 

参考文献

吉木伸子(2010)「素肌美人になれる 正しいスキンケア事典」

四宮志乃(2017)「ズボラ美容」