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課題と解決

化粧品の分析はなぜ必要?

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「化粧品を急いで分析してほしい」とご要望いただくことが少なくありません。

ご依頼主様の社内で、とあるブランドの輸入販売をスタートする稟議がもう通っていて、海外のサプライヤーとの売買契約や価格交渉、物流や販売・広告宣伝の段取りまで進めていたのに、いざ輸入する段になって「え?許可がいるの?分析も?」というケースはさすがにかなり減りましたが、「分析が必要だとは知らなかった。」とか、「分析って何のためにするの?」というお問い合わせやご質問は今でも頻繁にいただきます。

化粧品を分析する目的とは?

化粧品を分析する目的は下記の通り大きく分類すると下記の通り2つあります。

1)製品が定められた法令を遵守しているかどうかを確認する
2)製品の品質・機能を確認する

1)法令遵守のためのレギュレーション分析

1)はレギュレーション分析や適法管理分析等と呼ばれ、主には規制のある成分を定性(含まれているかいないかだけを調べる)や定量(どのくらい入っているか量を調べる)するものです。
薬機法で定義された化粧品の成分については、基本的な規制として厚生労働省告示の化粧品基準において、「配合してはいけないもの」・「配合してもいいけど量の上限があるもの」が定められています。このほかにもいろいろな規制がありますが、まず基本となるのがこの化粧品基準です。
この基準に基づいて製造販売業許可業者が自社の品質管理手順に基づいて分析を行います。ですので、仮にレギュレーション分析をしなかったとしてもそれは違法ではありません。
しかし、日本と他の国とは化粧品の成分に関する規制が異なります。ですので、特に防腐剤や紫外線吸収剤など多量に含まれていると皮膚に悪い影響を及ぼす成分については日本の基準に適合しているか実際の製品を分析して確認するということは重要になります。
取引を重ねる中で海外の製造業者との信頼関係を構築できれば、また違った対応も可能だと思いますが、アインズラボでは外国製の化粧品を始めて輸入する際にはこういう分析はしておいた方がいいということを成分だけではなく様々な要因を考慮した内容でご提案しています。

2)製品の品質・機能を確認するための分析

2)の製品の品質や機能を確認確認する分析ですが、外国の製造業者が安全性や安定性に関する試験のデータを提示してくれない場合に日本で行うケースがあります。
通常であれば開発段階で様々な分析を行い、安全且つ安定しており、狙った機能も十分に持っているこということを確認する実験分析を行っているはずですが、外国の製造業者によってはいち購入者である日本の販売代理店にそこまで深い製品情報を提示したくないと考える会社もあるようです。
とくに紫外線防止機能についてはSPF表示等に関して事実に基づいて行わなければならないため、ガイドラインに沿った方法での分析実施とその結果が製造業者から出てこない場合は日本でやらざるを得ません。

基本的な安定性を確認する試験、安全性を確認する様々な試験等、必要に応じてご提案させていただいております。
ビジネスとして成り立たないとそもそも意味がありませんので、そこも考慮した内容での提案を心掛けております。
お気軽にお問い合わせください。

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