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ヨガインストラクターのぺ・チョンヨプ先生 インタビュー

近年、日本ではヨガブームが続いており、日々の健康、美容にヨガを取り入れているヨガ人口は、ここ数年で増加の一途をたどっています。インドが発祥のヨガは今や世界共通の健康法として多くの方がその効果を認めています。
今回は高等専修学校で生徒さんたちの心と体のケアにヨガを取り入れた指導をされ、ご自身もヨガで健康と美しいお肌を保たれているヨガインストラクターのぺ・チョンヨプ先生に、ヨガの歴史や種類、基本となる呼吸法やポーズについてお話を伺いました。
ぺ先生がヨガを始めたのは、職場の同僚の方の何気ない「ヨガのインストラクターが似合いそう」の一言がきっかけだったとか!その日のうちに、たまたま目にしたヨガ教室に飛び込み、いきなりヨガ養成コースを受講することにしたそうです。思い立ったら吉日の実行派ですね。勤務後、週末と一心不乱に練習を重ね、2016年にはハワイにて「全米ヨガアライアンスRTY200」を取得されました。今では担当学科の生徒さんの指導以外にも、様々な場でお子様から中高年にまで幅広い層にヨガを教えておられます。

「ヨガは誰もが気軽に取り組める」と先生は言われています。気軽に出来て美容にも良いのでしたら、中高年の女性にとっては魅力的なエクササイズですね。先生のお話しを読まれたら、またヨガ人口が増えるかと思います!

瞑想からスポーツ的健康法へと進化したヨガ
ヨガの発祥はインドであること、その歴史は古いことは皆さまも多分ご存じと思いますが、果たして何年前からあったのか?正確な記録はありません。通説では5千年程前ということになっていますが、一説には1万年前とも言われています。インドは古代文明の発祥地ですので、無きにしもあらずですが(笑) 真偽のほどは分かりかねます。日本にヨガが伝わった時期も諸説あり、一番早い説では平安時代と言われています。当時は瑜伽(ゆが)と呼ばれていたそうです。

サンスクリット語で「結びつくこと・結びつけること」の意味を持ちます。感覚器官が自らに結びつくことによって精神集中を図る、座法による瞑想の一種でした。その後、時を経て12~13世紀頃にヨガは心と体の健康法として進化を遂げます。座法・瞑想に、呼吸とポーズとを加えたハタヨガが広がりました。現在、私たちが行っているヨガはこのハタヨガが根源になっています。
近年の日本ではヨガのブームが3回あります。第一次ブームは1950年から70年にかけてです。インドのヨガに日本の文化や医学的要素を組み合わせたものとして一部の健康志向の方の注目を集めました。1958年には日本ヨガ協会も設立されています。ただ当時はどちらかと言うと瞑想を中心とした精神的な部分に重きを置いたものでした。
2003年位からの第二次ブームでは、アメリカのハリウッドセレブを中心にお洒落な健康法として広がりをみせました。エクササイズの要素が強く、日本でもファッションの一部として女性誌に多く取り上げられるようになったのはこの頃です。
そして今が第三次ブームです。2010年頃からヨガと他の要素を組み合わせたスポーツ的健康法として新しいタイプのヨガが生まれてきます。今でも人気のホットヨガ、サーフボードに乗ってするサップヨガ、ハンモックに乗って空中で行うエアリアルヨガ、ペアになって行うアクロバティックヨガ等が登場してきました。他にもターゲット層に合わせたキッズヨガ、マタニティヨガ、シニアヨガ等があります。
基本の呼吸とポーズを元にアレンジしたこれらのヨガは、今後も様々な要素を取り入れて、ますます広がっていく可能性を秘めていると思います。

ヨガの基本は呼吸
ヨガの基本は呼吸です。これはヨガ以外の健康法のエアロビクスや太極拳や気功等の有酸素運動にも共通しています。人間は普段何気なく呼吸をしていますが、呼吸をすることで血を巡らせ、血液が全身に酸素や栄養素を運んでいるのです。その意味で呼吸はとても大切です。極端な言い方をすれば、呼吸の差が健康や美容に現れると言っても過言ではありません。
ヨガで使われる最もメジャーな呼吸法は腹式と胸式です。簡単に言えば、腹式呼吸は息を吸う際にお腹を膨らませて吸い込み、胸式呼吸は胸を膨らませて吸い込みます。私のヨガでは腹式から胸式へと移行する呼吸を奨励しています。少し分かりにくいかもしれませんが、まず下腹に大きく息を吸い込み、それが胸へと上がっていき肺が膨らんでいく感覚です。腹式から胸式へと移行するに従ってお腹が凹んで胸が膨らんでいきます。こうして呼吸することにより、呼吸筋である横隔膜や外肋間筋、内肋間筋を動かすことができます。これらの筋肉は普段の動作ではあまり使わないものなので、腹式から胸式への呼吸をすることで、細胞に酸素を行き渡らせ活性化することにもつながります。
ヨガのポーズと呼吸は連動しています。息を吐きながら手や足を動かしてポーズをとり、吸いながら元の姿勢に戻します。ゆっくりとしたテンポで行い、吐く息が長いほうがベターです。呼吸に合わせて体の各所の筋肉を動かすことで血流を良くします。その結果、肩こりやストレス、便秘、肌荒れの解消、良質な睡眠と…心身に様々な効果をもたらします。

余談になりますが、現代人は姿勢が悪く猫背の方も多くいように感じます。背筋を伸ばして、ゆっくりと深呼吸するだけでもリラックスできるので、皆様も気分がすぐれない時やストレスを感じる時は是非、深呼吸してみてください。血流が良くなり、自律神経のバランスも回復します。

ヨガの美容効果
ヨガには多くのヘルシー効果があることは、皆様もご存じかと思います。美と健康は切り離せるものではありません。つまりヨガが健康に良いと言うことは美容にも良いと言うことです。
なぜ美容に良いのか…大きな理由は呼吸とポーズの連動で、血やリンパ等の体液の循環が良くなるからです。このことがデトックスやお肌のターンオーバーに大きく関わってきます。お肌は正しいターンオーバーにより、細胞が生まれ変わり健やかな状態を保つことができます。ストレス、加齢等によりターンオーバーが乱れてきますと、シミや吹き出物、くすみ等、様々な支障が出ます。その意味では40代以上で特に更年期の女性にはヨガをお勧めしたいです。

お肌の保湿に大切な養分として水とタンパク質がありますが、保湿には血流も関係しています。お肌の潤い成分の一つ「コラーゲン」もタンパク質です。体内のコラーゲンが減少すると、シワやタルミが増えるのは周知の事実ですね。コラーゲンは血液によって皮膚の組織に運ばれますので、血流の良い方はお肌にしっかりとコラーゲンが届き、潤って弾力のあるお肌を保つことにつながります。
最近では血管とコラーゲンの関係に着目した大手化粧品会社からのレポートも発表されています。真皮の繊維芽細胞から生み出されるコラーゲンは、線維芽細胞がダメージを受けた場合、新しく真皮幹細胞から生み出されます。この真皮幹細胞は血管の近くに存在しているため、血流が良いと真皮幹細胞が良質な環境になり、コラーゲンを生み出す力が高くなるそうです。
美肌のために、コラーゲン入りのサプリやドリングを飲んだり、コラーゲンが配合された化粧品を使っておられる方も多いと思いますが、ヨガで血流を良くすることで、体内からコラーゲンを生み出す力を高めることもできるのです!

美容に良いヨガのポーズ
ヨガの流派には様々あることをお話しましたが、基本となるポーズは共通しています。ポーズの呼び名はサンスクリット語ですので、日本語に置き換える場合にインストラクターによって微妙に違っていることがあります。私の教室では、基本の意味に沿って動物や動作をイメージできる、分かりやすい呼び名を付けて指導しています。
どのようなポーズが美容に良いかよく質問を受けますが、もちろん、すべてのポーズが美容には良い影響を与えます。普段の生活であまり使っていない筋肉を動かすことで、先にお話をしましたように血流を良くして、肌の真皮細胞でコラーゲンを生み出したり、ターンオーバーを促したりする訳ですから!

そこで、比較的簡単に出来て美容に良く、特に女性に多い便秘を解消してダイエットにもつながるポーズをいくつかご紹介しましょう。
※各ポーズはお写真(イラスト)を参照してください。

☆ワニのポーズよくテレビの健康番組でも紹介される代表的なポーズですので、ポーズの名前は違ってもご存じの方は多いと思います。ワニのポーズは全身、特に骨盤を矯正し、腰痛の緩和にも効果があります。体をねじることにより腸を刺激しますので便秘の改善にもなります。

☆キャットアンドカウのポーズ

こちらも腰痛や肩こりを緩和します。胸を開くことで呼吸機能を高め、腹筋を伸ばしますので便秘の解消にもつながります。

☆ガス抜きのポーズ

関節の柔軟性を高め腰痛の緩和にもなります。内臓機能も高め、便秘の解消が期待できます。

全てのポーズは呼吸の部分でお話しましたように、ゆっくりと息を吐きながらポーズを作り、元にもどす時に吸うようにしてください。最初は意識して行っていても、いつのまにか体が覚えて、自然と呼吸と連動が出来るようになるはずです。

心身をリフレッシュするダイナミックなポーズ
運動不足や、ずっと同じ姿勢を続ける等で、体がなまっている場合は、ダイナミックなポーズで心身をリフレッシュすることもお勧めです。体全身を使うため、短時間で全身がスッキリします。難易度は少し高いですが、チャレンジしてみてください。
※戦士のポーズは1~4までありますが、ここでは2と4をご紹介しています

戦士のポーズ2

集中力を高めるポーズです。全身の強化につながり、肩こり、腰痛も軽減します。
下半身のシェイプアップ、特にお腹、ウエスト、太もも、お尻の引き締めに効果的です。

 

 

 

 

 

 

 

 

戦士のポーズ4
脚を引き締めて、股関節の柔軟性を高めます。肩こりや腰痛の緩和にもつながります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

三角のポーズ
ウエストを引き締め、便秘も改善します。ストレスを解消して、疲労、眠気、冷えも改善します。

これらのポーズはたるんだ体のシェイプアップにもつながりますので、ナイスバディを目指したいかたにもお勧めです。

 

 

 

 

 

 

お勧めは寝る前のヨガ
私は体と心は表裏一体のものだと思っています。体が健やかであれば自ずと心にも平穏が訪れます。そのために大切なことは良い睡眠です。睡眠不足は言うまでもなく睡眠の質もお肌に大きく影響します。なぜなら睡眠中には成長ホルモンが多く分泌されるからです。成長ホルモンはお肌のターンオーバーを司る大切なホルモンで、アンチエイジングにつながります。そこで、とても簡単に出来てストレスを軽減し、リラックス効果があるポーズをお教えしましょう。

☆チャイルドポーズ

股関節、太もも、足首をストレッチできます。脳をやすめて、ストレスと疲労を緩和します。

☆ハッピーベイビーのポーズ

股関節の柔軟性を高め、むくみや疲労を回復します。生理痛を和らげる効果もあり、ストレス、疲労回復につながります。

寝る子は育つ…と言いますが、上記のポーズの呼び名には「チャイルド」や「ベイビー」と、お子様関係の言葉を用いています。よく育つお子様のように熟睡できる…という意味を込めています。簡単にできるポーズですので、眠る前の軽いエクササイズとして行うと良い睡眠につながると思います。眠っている間にしっかり心身をリセットしましょう。翌朝はお肌もみずみずしく回復しているはずです!

「気持ち良い」がとても大切
私がヨガを続けている理由の一つに「気持ち良い」ことがあります。スポーツには勝ち負けがあり、極端に言えば練習は勝つためにすることになりますが、その点、ヨガは人と競う必要もなくマイペースで行えます。気持ちよく体を動かし、そのことが健康と美容に良いのですから、何歳になってもずっとヨガを続けたいと望んでいます。そして多くの方にヨガの素晴らしさを知っていただきたいです。

現在、様々な年齢の方にヨガを指導させていただいていますが、生徒さんには・頑張りすぎない・周囲と比べない・ストレスを溜めないように…と注意しています。ヨガは自分のためにするものです。ご自身の気持ちが満たされることが第一ですので、常に直に触れ合い、声を交わすことを心がけ、なるべく生徒さん達の心身がリラックスした状態でヨガに臨めるように努めています。

どうですか…皆様もマイペースで出来る健康法としてヨガを日常に取り入れてみませんか? 教室に通うのが無理な方はストレスを感じた時や眠る前に、呼吸と合わせて今回ご紹介したポーズを行うだけでも、きっと気持ち良くなるはずです。まだヨガをされたことがない方も、是非、試してみてください!

 


ヨガ・インストラクター裵 丁葉(ペ チョンヨプ)先生 プロフィール

大阪YMCA 国際専門学校 高等課程 表現・コミュニケーション学科(表コミ)勤務※1
担当教科:ヨガ・SST(ソーシャルスキルトレーニング)※2
※1 多様な不登校生を対象とした高等専修学校
※2 ソーシャルスキルとは、対人関係を円滑に運ぶための知識と、それに裏打ちされた具体的なやり方やコツを総称したもの。表コミでは、SST(ソーシャルスキルトレーニング)という名前で、大人社会に向けて「環境や人と上手に関わっていく力」を養う授業を行なっている。
勤務以外にも、フリーヨガインストラクターとして子供から中高年まで幅広い層にヨガを指導。

☆大阪YMCA 国際専門学校 高等課程 表現・コミュニケーション学科
☆SSCソーシャルスキルズクラス

イラスト:waktubny