チョコレートの美容・健康効果
チョコレートが好きな方、疲れたらチョコレートを食べるという方は多いと思います。ですが、食べ過ぎると太ったり、ニキビができてしまったりするので、あまり食べないように我慢していませんか?
「ダイエットの敵」「健康に悪い」というネガティブなイメージがつきまとっていたチョコレートですが、選び方や食べ方次第では、エイジングケアや腸活にもなり、美容にも健康にもプラスの働きをしてくれます!
今回はチョコレートを上手に食べることで出来る美容法をご紹介いたします。
■添加物と糖分に注意
チョコレートの主原料はカカオですが、そこに砂糖や乳製品、添加物などが加えられて普段食べている甘くておいしいチョコレートになります。ただ、カカオは高価で品質が保持しにくいので、安価で販売されているチョコレートの中にはコスト削減や品質の安定のためにカカオの代りに植物油脂が使われているものが多くあります。植物油脂の中には様々な細胞膜に悪影響を引き起こす、危険なトランス脂肪酸というものが含まれています。肥満・コレステロール疾患・アレルギー・がん・心臓病・糖尿病などのリスクが高まるとされている脂肪酸です。
チョコレートを選ぶ時はパッケージ裏の「原材料名」の欄を確認しましょう。含有量の多い順に表記されているので、出来るだけカカオの成分が多いものを選ぶとよいです。
■カカオの美容効果
紀元前2000年頃、古代メキシコでカカオ豆は「神の食べ物」と呼ばれた高価なものでした。
カカオ豆をドロドロになるまですりつぶしドリンク状にした苦い飲み物は、不老長寿の薬とされ、アステカの皇帝モンテスマは1日に50杯も飲んでいたとも言われています。
カカオには、
- 滋養強壮
- 疲労回復
- 解毒
- 熱を下げる
- 歯痛を和らげる
など多くの効能があるため16世紀頃は薬として珍重されていました。
そんなチョコレートの健康効果、美容効果を紹介していきます。
1.抗酸化作用エイジングケア
チョコレートに含まれる代表的な成分、カカオ・ポリフェノールが持つ抗酸化作用は、身体を酸化させてしまう活性酵素を除去してくれます。肌のくすみ・しわ・たるみ・乾燥などの原因にもなる活性酵素に働きかけてくれるので、アンチエイジング効果が期待できます。チョコレートのポリフェノール含有量はなんと赤ワインの2倍です!
2.美肌効果
カカオ・ポリフェノールは身体の内側にも外側にも良い効果をもたらしてくれます。血行促進・保湿効果・お肌の炎症を抑える・お肌のキメを整えるなどの嬉しい美肌効果もあります。
3.ダイエット効果
砂糖による糖分が抑えられた、カカオを多く含んだチョコレートを選べばダイエットのサポートとしても活躍してくれます。
・カカオ・ポリフェノール
満腹中枢を刺激し、空腹感を抑える作用があるので、小腹がすいたときに一口食べるだけで自然な形で食欲を抑えることができます。
エピカテキン
エピカテキンはポリフェノールに含まれるカテキンの一種です。抗酸化作用に加え、代謝に作用することがわかっています。
カカオバターの脂肪分
脂質なのでもちろん食べすぎは良くありませんが、実はカカオ豆に含まれるカカオバターは良質な脂質!体に吸収されにくいのが特徴です。
ミネラル類
意外かもしれませんが、チョコレートにはビタミン(ビタミンEやナイアシン)、カルシウム、マグネシウム、亜鉛、リンなどのミネラル類が豊富に含まれています。
4.冷えやむくみの改善
チョコレートの苦み成分であるテオブロミンには毛細血管の血流をよくする働きがあります。血流が良くなることで冷えの改善やむくみの解消などの効果が期待できます。
5.リラックス効果
カカオ・ポリフェノールにはストレスを緩和させる働きがあります。苦味成分のテオブロミンが脳内の癒し物質であるセロトニンに働きかけて、興奮を鎮めたり緊張を和らげてくれたり、自律神経を整えてくれたりと、ダブルでリラックス効果が得られます。
6.脳を活性化
人間の体の中でももっともエネルギーを必要とするのが脳。その脳にとって重要なエネルギー源となるのがブドウ糖です。チョコレートにはブドウ糖やテオブロミンといった、脳の活性化につながる成分が含まれています。さらに、チョコレート特有の香りは中枢神経に作用するといわれており、集中力アップが見込めるそうです。
7.便秘予防
美容にも健康にも良くない便秘。便秘を予防することで、肥満防止、大腸ガン予防につながります。チョコレートには食物繊維も豊富に含まれていて、カカオに含まれるタンニンにも便秘予防の効果があるといわれています。
■チョコレートの選び方
先に紹介したように、チョコレートは添加物や砂糖の使用や量に注意が必要です。重要なのはカカオ・ポリフェノールの含有量です。カカオ成分が高いビターチョコレートがオススメです。ビターチョコレートとは糖分、乳製品分が少なくカカオ分が40%~60%のチョコレートを指します。また、血糖値があがりにくい低GIチョコレートもオススメですよ。血糖値があがりにくいということは、糖の吸収も穏やかということ。脂肪になりにくいチョコレートなので、ダイエット中でも罪悪感なく食べられます。
■食べすぎ厳禁
チョコレートがいくら体に良いからと言っても、チョコレートは高脂肪、高カロリーな食べ物です。チョコレートの効果を最大限実感するには、健康的な食べ方が大切です。1日50gを目安に食べる量は抑えるようにしましょう。
いかがでしたでしょうか。今回はバレンタインデーにちなみ、チョコレートのもたらす美容効果についてご紹介いたしました。