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傷んだ髪の毛のケア方法

ツヤがありサラサラの髪の毛は、女性の誰しもの憧れです。サラサラとした指通りの髪の毛を目指しても、髪の毛がパサついて広がる等お悩みを抱える方も多いのではないでしょうか。髪の毛が広がってしまう原因はヘアケア方法や元々の髪質など、様々な要因があります。今回は髪の毛のパサつき、ボリュームを抑える方法をご紹介いたします。


■「傷んだ髪の毛」の状態や、ダメージの原因は?
傷んだ髪の毛とはキューティクルが剥がれてしまい、髪の毛に水分や栄養分が足りない状態です。髪の毛は、大きく3つの層からなっています。中心にあるのが「メデュラ」という層、その周りを「コルテックス」が覆い、コルテックスを「キューティクル」が包みこんでいます。髪の毛の約85~90%を占めるコルテックスは、主にタンパク質からなっており、たくさんの水分を含んでいます。


健康な髪の毛は、キューティクルが、コルテックスのタンパク質や水分を守る働きをしています。しかし何らかの原因でキューティクルが剥がれると、コルテックスにあるタンパク質や水分が流出して、髪の毛が乾いた状態になってしまいパサつきや広がる原因となります。

■髪の毛が傷む原因

1.シャンプー
シャンプーは、髪の毛や頭皮を清潔に保つために必要不可欠ですが、洗い方によっては、髪の毛を傷める原因となってしまいます。キューティクルは、髪の毛が濡れると開く性質を持っています。キューティクルが開いた状態で髪の毛を乱暴にゴシゴシと洗うと、キューティクルが傷ついて髪の毛が痛む原因になります。

2.髪の毛の自然乾燥
髪の毛を乾かす時間が無い、ドライヤーが面倒で自然乾燥させている…という方もなかにはいらっしゃるのではないでしょうか。濡れてキューティクルが開いた状態で放置していると、髪の毛に必要なタンパク質や水分がドンドン失われてしまうことになります。また、髪の毛が濡れたままで寝てしまうと、枕などとの摩擦によって髪の毛が傷む原因となります。

 

3.アイロン・コテなどの熱
キューティクルは、熱に弱い性質を持っています。アイロンやコテをする時、濡れた状態の方が巻きやすいと思うかもしれませんが、髪の毛の為にも乾いた状態で行うのがマストです。ダメージを与えすぎないように、1ヶ所にばかりアイロンをあてないようにしましょう。

 

4.カラーリングやブリーチ
髪の毛の約90%を占めるコルテックスには、メラニン色素が含まれています。メラニン色素によって、髪の毛の色が決まりますが、カラーリングやブリーチは、このメラニン色素を染めたり分解したりすることで、髪の毛の色を変化させています。色をコルテックスまで浸透させるため、カラーリングやブリーチにはキューティクルを剥がす薬剤が含まれています。キューティクルが剥がれるということは、髪の毛が傷んでしまうということです。

 

5.パーマや縮毛矯正
パーマや縮毛矯正は、コルテックスより奥にある「シスチン」というアミノ酸の結合を切断して、髪の毛を好きな形に整えていきます。シスチンの結合を切断し、髪の毛を柔らかい状態にし、ストレートに伸ばしたりウェーブ状にしたりする、というイメージです。シスチンもコルテックスより内部にありますので、もちろんキューティクルを剥がす必要があり、髪の毛が傷む原因となります。

■髪の毛のセルフケア方法
〇シャンプーとトリートメントのやり方
毎日の習慣だからこそ、間違ったケア方法をしていると髪の毛がドンドン傷んでしまいます。正しいケア方法で髪の毛を清潔にしましょう。

 

  1. 髪の毛が渇いている状態でブラッシングする。静電気はキューティクルの大敵です。ナイロンのブラシは静電気を起こしやすいので、専門店にある天然毛や木製のものが髪の毛への負担も少なくオススメです。
  2. お湯で髪の毛や頭皮を軽く洗う。
  3. シャンプーを手のひらに取り、軽く泡立ててから爪を立てないように頭皮を優しく揉むように洗う。汚れを取ろうとして爪でひっかかないように注意しましょう。
  4. しっかり洗い流す。
  5. トリートメントを手に取り、最初は毛先、後頭部、髪の毛全体の順になじませていく。
  6. 塗り込んで少し時間を置いてから洗い流す。

〇オイルやトリートメントで保湿
ヘアオイルやトリートメントを使って髪の毛を保湿してあげましょう。洗い流すインバスタイプと洗い流さないアウトバスタイプがあるので、ご自身にあった用途のものを選びましょう。髪の毛を洗った後にオイルやトリートメントを使うと、ドライヤーの熱から髪の毛を守ることができます。傷んだ髪の毛は潤いと栄養をたっぷり与えて補修することで、ツヤが出て落ち着きのあるサラサラとした髪の毛になりますよ。

〇ドライヤーの使い方

髪の毛を洗ったらすぐにドライヤーを使って乾かしましょう。濡れたまま放置している時間が長いと、キューティクルが開いたままで枝毛や切れ毛の原因となります。ポイントは髪の毛の上から下に向かって乾かしていくことです。毛先から乾かすとボリュームがでてしまうので注意してください。

  1. 頭頂部から、髪の毛の根元を乾かす。
  2. 頭頂部→後頭部→側頭部の順で根元を乾かしていく。
  3. 上から下に向かって髪の毛を乾かす。
  4. 大部分が乾いたら冷風に変え、髪の毛全体の熱を冷ます。

〇傷んだ髪の毛をカットする
いったん傷んでしまった髪の毛は、思い切ってカットして、新しく生えてきた髪の毛を大切に保護しながら、改めて伸ばしていくのもオススメです。髪の毛を伸ばしたいという方は、美容院で髪の毛を梳いてもらいましょう。髪の毛の量がスッキリして、ボリュームが一気にダウンします。

 

シャンプーのやり方やドライヤーの使い方、ヘアブラシ…髪質は些細な要因で変化します。いつも使っているアイテムを一つ変えるだけでも、理想の髪の毛に近づくかもしれません。まずは身近なものの改善から始めて、理想の髪の毛を目指していきましょう。